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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第二章

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第三話

「もう遅い、寝るぞ。明日こそは冒険に出る」

「はい、冒険に出ましょう」


 二人は話し終えると明日は冒険に出ると、寝てしまった。私も自分のベッドに横になって考える。サタ様の話を聞いていて思った事は……サタ様は人の国に残ってしまった、魔族の仲間を見つけたいのかな?


 私もヌヌの様に捕まったり、酷い目にあっていたら助けたい。――そうだ、少し寝る前に採取図鑑と調理スキル、調合スキルのステータスを確認しようと。


「ステータスオープン」


 目の前に四角い画面が現れた、調理スキルは十か……レベルが上がっていないから……調理レシピ帳を開いて中身を確認する。相変わらず、可愛い妖精さんのイラストで、私が今までに作ってきた料理が載っていた。


(コメ料理とか、野菜が中心のレシピが多いかも)


 毎回、焼肉もいいけど……生姜焼き、照り焼きチキン、ハンバーグ、ステーキ……味の濃い肉をガッツリ食べたい。明日、冒険に出て牛乳が手に入ったら、バターを作ってグラタン、クリームシチューもいいなぁ……ぐうっ、お腹空いてきた。


 ベッド脇に置いたマジックバッグから、レンモンの飴の瓶を取り出して一粒、口の放り込んだ。甘酸っぱいレンモンの飴が少しだけお腹を満たす。


(そうだ、調合スキルは?)


 キキさんに解毒薬を作ったから、レベルが上がっているはず。スキルを確認すると調合スキルは二十レベルになっていた。次に、スキル画面を押すと調合レシピ帳が目の前で開く。


 おお――作った料理のレシピが載る調理レシピ帳とは違って、?ばかり。あの壺で、調合して成功したらレシピ帳に載るのかな?


 ステータスを見ながらガサゴソ、マジックバッグを漁り、今度はスースー飴の瓶を取り出して口に放り込んだ。


 ――スースーうまっ。


 少しずつだけど、調理、調合スキルレベルがあがっている。冒険が始まれば新しい薬草、植物が発見できるだろう――楽しみだ!




 次の日、お金に余裕もあるからアール君の冒険者ギルドで、ギルドカードを作ろうとなり。マサンの街の冒険者ギルドに向かった。


 街に向かう前に、アール君が黒猫から魔族の姿へと戻る。戻った、アール君の姿は黒縁眼鏡、燕尾服、長身、黒髪の美青年で、頭に耳とお尻に尻尾が生えていた。


「ハァ……サタ様も美形だったけど、アール君もカッコいいんだね」


「そうですか? 自分ではよくわかりませんが……エルバ様にそう言ってもらえるのは良いですね」


 と微笑んだアール君も、女性にモテるだろう。私としては耳と尻尾が尊い。


「アール、エルバと同じくらいが年上の歳になれ」


「サタ様、かしこまりました」


 私達の前で十八歳位、黒髪、赤い瞳のシャツとスラックス姿の青年の姿になり、マサンの冒険者ギルドでギルドカードを作って戻ってきた。


 アール(18歳)男性 誕生日 6月18日

 冒険者ランク Fランク

 職業 駆け出しの剣士

 レベル 17

 体力  25

 魔力  20

 攻撃力 30

 防御力 15

 俊敏性 35


 スキル 火属性


「アール、ワタシよりステータスが少しばかり高い!」


「いいではありませんか……本当の姿では勝てませんので」


 もちろん、冒険者ランクはFだ。

 

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