表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/171

第六十一話

 しくった……急いだ結果、転生初日のような失敗をした。だって魔法都市サングリアで生まれてから、ずっと、物々交換できたから仕方ないよね。


(カラス達で魔法都市に戻っても……パパとママがアーク金貨を持っているとは限らない……魔法都市の人も同じかもしれない。それより……みんなが慌てて魔法で偽金貨とか、どんでもない事が起こりそう)


 う~ん、どうする、どうしたらいい? 考えても、何も浮かばない……よし、ここはハッカ飴で落ち着こう、と、ガラスの瓶を開けてサタ様、アール君と自分の口に放り込んだ。

 ハッカの飴が口の中でとけ、スーッとし気持ちが落ち着く。

 


《イライラ解消、ストレス軽減いたしました》


 

 博士のいう通り落ち着いて、コロコロ、3人横並びに並んで、飴を舐め城壁を見上げた。


「姿消しのローブを羽織ったまま、スーッと入れないかなぁ」


「それは無理だな。王都入り口すべてに『魔法解除の陣』が描かれている。かかっている魔法は全て解ける仕組みだ。まあワタシとアールなら魔法を気付かれず魔法解除の陣すり抜け、姿が消えたままでも通れないこともないが……エルバには少し荷が重い」


(私が魔法初心者で、魔力のコントロールが出来ていないからだろう。ここで爆発でも起こせば私だけ捕まる)


「じゃ、2人が持ってる、ロマネクス硬貨は使えない?」


 この問いに黙り込む2人。

 

「うむ。ロマネクス硬貨は勇者アークの名前になる前……300年前、ここがロマネクス王国だった頃の硬貨だ」


「いまも使用できるかもしれませんが……使った後に嫌な予感がします」

 

 300年前の硬貨か……歴史的に価値、歴史的な発見になって『貴様の様な子供が、なんでこのコインを持っている?』と、下手をしたら盗んだと言われて、私だけ捕まるかも。


 ――それ、怖いんだけどぉ。

 

 

「さて、どうするかなぁ?」


「フフフ、こうなったら真夜中、城壁を破壊して侵入するしかあるまい」

 

「おお、サタ様ナイスアイデアです! それが手っ取り早くていいです」


 賛同したアール君と、サタ様は城壁のどの部分を壊すか話し始めた。

私だったら、人通りの多い南口ではなく、人の通りが少なくて、警備が手薄なところかな……って。


「こらっ、2人とも考えが物騒すぎる。近くの街でサタ様が捌いた魔物の素材を売れないかなぁ? 2人は姿を消したまま入都するとして、私の分――アーク銀貨10枚か金貨1枚があればいいんだよね」


 と、簡単に言ったものの。私はこの世界に来てまだ、硬貨――お金を見たことがない、いくらなのかもわからない。


 ――そうだ。


「サタ様、アール君、ロマネクス硬貨が見たい。あと、いくらなのか教えて」


 マジックバッグから耐熱シートを取り出した。

 サタ様がアイテムボックスから、ドシっと麻袋パンパンに入った硬貨をシートの上に置いた。その麻袋の紐を開いて中を見ると……ピンク、赤、金、銀、銅色……色の付いた石が入っている。


「エルバ、ピンクの硬貨がローズ金貨、赤い硬貨がロゼ硬貨、金貨、銀貨、銅貨と人達は呼んでいたな、石は色石になる原石だ」


「ローズ、ロゼ……」

 

 これが300年前の硬貨……私はその中の金色をした金貨を1枚取り眺めた。


「綺麗……この金色の金貨って、どれくらいの価値なんだろう?」


 日本円に例え、金貨1枚を10,000円として考えて。

 金額より上のロゼ金貨が100,000円……

 その上のローズ金貨が100,0000円だと考えたら、この量……すごい金額になるんじゃない?


「サタ様、この金貨達の金額は?」


「そうだな……今エルバが手にしている、金貨一枚で高級な定食屋でエールと上質な肉がたらふく食えた。ロゼ金貨、数枚でオリハルコンの剣、ローズ金貨、数枚でプラチナの鎧一式買えた」


「ええ、良いお肉がたらふく食べれましたし、なかなかの装備が買えましたね」


「へぇ……そうなんだ」


 食べ物と物での計算? 


「ヌヌを助けだしたあと、エルバが冒険者になるのなら、それなりの装備を揃えなくてはな。さて、近くの街で魔物の素材が売れないか探すか」


「はい、探そう!」

「そうだね」


 冒険者、鎧かぁ……憧れる。



 ❀

 


 王都に入都するために私達は近くの街、マサンに移動して、魔物の素材が売れないか買取り専門店を探した。


 しかし、どこの買取り店でも。


「すみません。素材はいいものですが……冒険者ギルドか商人者ギルドの『ギルドカード』が無いと、規則でウチでは買取できないんです。すぐそこに冒険者ギルドがあるので、冒険者になってから再度きてください」


 と、店主に言われて冒険者ギルド、マサン支店に行ったものの。

 受け付けで『ギルドカード登録料、銀貨5枚の提出をお願いします』と言われた。


 ――ここでも、詰んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ