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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第三章

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第二十四話

 昼食後、私はアイテムボックスの中から、テントを取り出した。そしてテントに手をかざして、本日のお風呂は木造造りの、大浴場を想像して、いつものように3人が寝れるベッドも想像した。


「よし。出来たよ、入ろう!」


 いま私たちが来ているカルルの原っぱで、ククミンを見つければカレーが食べれると。私は楽しみでワクワクしている。


 サタ様とアール君だってポーションは苦手だろうけど、その材料でカレーを作れば喜ぶんじゃないかな。テントに入ったすぐお風呂にいっていた2人のために、私はレンモンとシュワシュワの実を畑で収穫して、レンモンのシュワシュワを水筒に作る。


 すでに私の口はカレーの口になっているし、はやくカレーを作って食べたい。作り方は調理の博士に聞けば、作り方を教えてくれるよね。


「明日はククミンを見つけるぞ!」


 ベッドの横にレンモンのシュワシュワが入った水筒を置き。私はフカフカなベッドにダイブして、ふわふわな枕を抱きしめて転がった。



 しばらくして、ペタペタとこちらに近付く足音と。2人の会話が聞こえてきた。

 

「アール、大きな湯船はいいな。今日の風呂もよかった」

「はい。本日のお風呂も気持ちよかったです」


 と。ベッドの近くに現れたのはいつも通りベタベタで、まったく気にしていない、2人に準備していたバスタオルを渡した。


「ありがとう、エルバ」

「ありがとうございます」


「どういたしまして。サタ様、アール君、風魔法を使うか、タオルで乾かしてベッドに乗ってよ。――それとレンモンのシュワシュワを作ったから、好きに飲んで」


 水筒を2人に渡して、私はバスタオルとお風呂セットを持って、お風呂に向かった。


 


 ゆっくり湯船つかり、温まってお風呂から戻ると。レンモンのシュワシュワだけでは物足りなかったのか。2人は私のマジックバックの中を漁り、あたりに散らかしていた。


「エルバ、前に買ったパンが残っていたから、もらったぞ」

 

「いただいております」

「……え?」


 マジックバッグ、アイテムボックスの中に入れたものは、半永久腐らなくて便利だが。夕飯にみんなで食べようと思っていた、パンを食べてしまった2人。


「もう仕方ないなぁ。夕飯はうどんを打って……残ってるお肉とピコキノコで出汁をとった肉うどんか。野菜たっぷりの焼きうどんかな?」


「エルバ! ワタシは野菜たっぷりの焼きうどんが食べたい!」

 

「ボクも、焼きうどんが食べたいです」


 わかった、みんなでうどんを作ろう、と。マジックバッグからボール3つ、小麦粉と塩を取り出した。

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