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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第二章

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第二十一話

 サタ様のアール君が作ってもらった、カマドも2つできた。ジャロ芋などの具材も準備ができて、パパ達には生地を伸ばしてもらい、好きな具を乗せてもらったのだけど。


 ジャロ芋、マヨネーズたっぷり、野菜なしコーブラお肉山盛り、エダマメマメだけのピザといった、個性的なピザが生まれた。

 

 ――だけど、はじめてにしてはみんなのセンスが光ってる。


 私が作るピザは、まずマヨネーズを塗ってジャロ芋をキレイに並べて、コーブラのお肉とエダマメマメ、トーモロコシを満遍なく散らして――最後に塩コショウを振ったオーソドックスピザ。


「なんだ? エルバのが1番、具が少ないな」

「そうですね。たくさん乗せた方が、絶対に美味しいです」

 

「そうだな」

 

「「うんうん」」


「皆さんは若いですなぁ」


 ジョロ芋とマヨネーズたっぷり、カロリーピザを作ったサタ様が私のピザを覗く。その横ではコーブラお肉ピザを作ったアール君とパパ、ドロシアさんとエバァさん……さっぱりピザは鬼人さんだ。


「私のピザはこれでいいの!」


 ピザを焼く前に――アウドラム家族とワイルドポポーのゲンさんのご飯に、エダマメマメとコメ草、トーモロコシをエルバの畑から山盛りに収穫した。


「さあ、食べてください」


「「いただきます!!」」


 モリモリ食べてくれる。

 



「さあ、私達もピザを焼きましょう! どのピザから焼きます?」


「「はい!」」


 みんなが手を上げるけど、1度にスキレットとフライパンで2枚までしか焼けない。となって、血の気の多いみんなは戦いで決めようと言い出す。


「戦いはしない! ここはカマドを作ってくれた、サタ様、アール君から焼きます」


 みんなは納得してくれて、スキレットとフライパンに2人のピザを並べ蓋をした。火を加減しながらピザを焼く、しばらくすると、生地が香ばしく焼ける匂いがしてくる。


 具材には火をいれたから、生地さえ焼ければ食べられるけど。生地が生焼けにならないように、5分くらい焼き蓋を開けて、しばらく焼いて完成。


「焦げずに、いい感じに焼けてる」

「美味そうだな」


 まな板の上に乗せ、ナイフで食べやすい大きさに切って、お皿の上に乗せた。次に、パパと鬼人さんのピザを焼きはじめた。


「みんな、焼きたて食べてみて」


「「いただきます!!」」


 サタ様とアール君作の焼きたてのピザを食べる。

 サクサクで端はもちもちの生地、ホクホクのジャロ芋にはマヨネーズが合う。アール君のコープラ山盛りピザも、黒コショウがきいて美味しい。


「これはうまい! 冷えたエールが飲みたくなる!」

「私は冷えたシュワシュワがいいかな」


「「シュワシュワ!」」


 サタ様、アール君……パパ達が飲みたいって言う表情をした。私も飲みたかったので畑を開き、シュワシュワの実、みんなが飲みたいと言ったレンモンとウメメを収穫した。


 次に大きめのお鍋2つに魔法水をためて、レンモンのシュワシュワと、ウメメのシュワシュワを作り、サタ様に氷を魔法で出してもらい冷やす。


 アイテムボックスから、おたまと人数分のコップを準備して。お鍋から好きなシュワシュワを、よそってもらうことにした。


「おお、ピザにあう!」

「はい、サタ様おいしいです」


「「ピザとシュワシュワ、最高だぁ!」」


 みんなが喜んでいる間に、私はピザを焼いた。

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