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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第二章

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第二十話

 ピザを作ろう!


 料理博士、簡単なピザ生地の作り方知ってる?

 一応、生地は発酵がさせないパンの作り方で、いいと思うんだけど……もっと、簡単な作り方をサクッと聞きたかった。


《コムギン、砂糖、塩、ぬるま湯で出来ます》


 おお、それならすぐに準備ができる。

 パパ、ドロシアさん、エバァさん、鬼人さん、サタ様とアール君。まず初めてだし、4枚くらいあればいいかな?

 

 博士、4枚分のグラムを詳しく教えて欲しいです。


《はいはーい。生地4枚分。コムギン400g、砂糖小さじ2、塩小さじ5分1、ぬるま湯200mlです》


 助かります、ありがとう。


《エルバ様。コムギン、砂糖、塩を入れた後、ぬるま湯はゆっくり入れながら混ぜてください》


 はい、わかりました。

 博士、また何かありましたら、よろしくお願いします。


《いえいえ、いつでもお呼びください》


 はーい、ありがとう。




「先ずは、ピザ生地を作ろう!」


 私はアイテムボックスからいつも使う、キャンプテーブルを出して、大きさと高さを変えた。次にボール、コムギン粉、塩、砂糖、お鍋を取り出す。


「サタ様、アール君、カマドを2つ作って欲しい」


「わかった」

「かしこまりました」


 カマドはサタ様とアール君に任せて、残ったパパ達と生地を作る。まずお鍋に水を入れて沸かすのだけど、カマドはまだないから、卓上コンロを出して火の魔石を入れた。


「パパ、火の魔法を使える?」

「パパは無理だ、ドロシアとエバァもな」


 パパはオノ。

 ドロシアさんはアイアンクロー。

 エバァさんはランス、使いだそうだ。


 もしかして魔王様に選ばれるのは魔力、筋力などを持ち合わせた魔族。アール君も魔力と筋力があるけど……サタ様よりは弱い気がする。


「エルバ様、膿は火遁の術が使えるぞ」


 白い髪と髭の、鬼人の方が手をあげた。


 か、火遁の術!

 忍者か!


「ぜひ、お願いします!」

「わかった、危ないのでお下がりください」


 みんなが下がったのをみて「火遁の術!」鬼人は息を吸い込み口から火を吐いた。テーブルが焼かれると心配したけど、彼の火のコントロールは上手く、卓上コンロの魔石にポッと火がついた。


「すごい、ありがとうございます」

「いえいえ」


 魔法水を入れたお鍋をかけて、お湯を沸かし。

 沸いたお湯に魔法で水を入れてぬるま湯を作り、ボールにコムギン大体400グラムと砂糖と塩を入れ、ぬるま湯を少しずつ入れてピザ生地をこねる。


 こねたピザ生地を4等分にして、あとは伸ばすのだけど。手でいいかな? なんか手の甲でこう、ニャンチューブでやってたよね……遠い記憶を頼りに生地を伸ばしてみた。


 ありゃ、これはスキレットより大きいかも。

 

 大きいピザを作るより、もう少し小さくして、みんなが好きな具材を乗せて作れたらいいかな。


 それと、ピザを作るのは初めてだから。

 上に載せる具は、火を通したものを乗せるとかは? 


 マヨネーズ、ケチャップを用意して。

 具は味付けをしたコーブラのお肉。

 茹でエダマメマメ、トーモロコシ。

 輪切りのトマトマ、ニンニクク。

 ジャロ芋は蒸して輪切り。


 あとは生地を広げて、好きな具材を乗せてスキレットかフライパンで焼くなんて、いいんじゃない。


 これで、やってみよう!

 

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