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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第二章

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第十九話

 パパ達を見て、はじめは相撲かと思ったが違った。

 パパと、アウドラムパパの後ろには線が引いてあり、ドゴーーンと砂煙を立ち上げて、パパ2人は体当たりを繰り返す。

 


「「グッ!」」

 


「パパ⁉︎」


「大丈夫だ、エルバ。後ろの線から出たら負けになる、ワタシ達の勝負だ! さすが体力が高い2人の戦いは迫力が違うな!」

 

「はい、覇気が違います!」


 サタ様と、アール君は興奮しながら観戦しはじめた。

 よく見ると、側で作業を手伝っている鬼人、ドロシアさん、エバァさん、ヌヌ君も声援をあげて見ていた。

 一緒に来たワイルドポポーのゲンさんも、興奮して戦いたいといっている。


(男の人って……)


 一度戦いだしたら止まらないだろう、終わるまで待つしかないと座った隣に、地面から葉を放射状に生やした薬草を見つけた。


 博士これは何?


《オオバコンといいます》


 オオバコンか。

 効能は?


《食用、葉っぱを乾燥させ煎じて飲みますと、ダイエットの効果あり》


 効能はトンガリ草と同じか、だけどダイエットに効くのはいい。

 

 博士、タネを頂戴。


《かしこまりました、オオバコン草のタネをどうぞ》


 ありがとう!


 博士にタネをもらい、エルバの畑を開きタネを植えた。

 そのオオバコンのそのそばに、小さな青い花を咲かせる薬草を見つけた。名前はツユツユ草で花ごとすり潰すと、痒み止めの塗り薬になる。


 ふむふむ。


 このタポポ草はおひたしにしたり、生薬はビタミン補給ができる。カタリ草はすり潰して切り傷、湿疹が和らぐ。


 博士にタネを貰って植えて、次は?


「エルバ、そこでストップ! それ以上はまだ開拓が進んでいない森だ」


「え?」


 薬草の発見に夢中でみんなから離れ、森の一歩手前まで来ていた。サタ様に止められなかったら、ズンズン森の中を進んでいただろう。



 夢中になりすぎたよ。



「ハハ、まったく気付かなかった」

「領地の話をするぞ、こっちに戻ってこい」


「はーい」


 パパとアウドラムパパの勝負は、引き分けだったみたい。お疲れさまと、久しぶりに会ったパパに飛びついた。


「エルバ、元気にしていたか?」

「元気だよ、パパとママは?」


 2人とも元気で、ママはアンズキをどう炊けば美味しくなるかの研究中。実験用のアンズキがなくなりそうだから、欲しいって言っていたとパパから聞いた。


 後で、ママにたくさん収穫して渡そうと。





 

「エルバ達の家はどこに建てる?」

「家?」


 手書きの領地地図を囲みパパに説明を受けた。中央に木を植えるか広場にするかとか。

 アウドラム家族、ワイルドポポーのゲンさんの家と、私達の家を作ってくれるらしい。


「私はテントが置けるといいです。前にはカマドが3つくらいあって、あと、ピザ窯とか欲しい」


「エルバ、ピザとはなんだ?」


 サタ様が食い付き、みんなも気になるようだ。


「簡単に言えば、パン生地を高さ五ミリくらいに薄く伸ばして、ケチャップを塗って好きな具材とチーズを乗せて焼くのがピザだよ」


「チーズ?」

「初めて聞きます」

「食べたい」


 サタ様、アール君、パパ達から声が上がる。

 牛乳を使って作る、焼くと伸びる食べ物で通じる?



 よし、ここはまだ知らないでいこう!


 

「まだ、作りかたは調べないと分からないけど。チーズが無しでもピザは出来るとは思う。マヨネーズ、黒コショウを使って、ジャロ芋を薄く切って乗せるとかね」


 うおっ? サタ様とアール君、鬼人、パパ達の瞳が食べたいって言ってるぅ!


「わかった、今から作るね」

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