第一章 わたし、異世界転生しました!
そんなこんなでこの世界に転生してから3年がたった。その間に言葉も覚え現状を多少なりとも把握することができた。
まず、この世界はわたしが元いた世界とは違う、つまり異世界なのだ。理由は分からないがわたしは異世界転生を成し遂げたのだ!そして、今わたしが住むところはフランメルという国の南西にあるロメオ村というらしい。
両親は、この村で村長の畑で作物を育てる仕事をしているようだ。残念なことにわたしには現代知識で農業無双できるほどの知識は無く、そもそもこの世界が元の世界とどれだけ土やら虫やら栄養素やらが同じかも分からないため余計な口出しはしないでおいた。
そしてこの世界にはなんと魔法があるらしい!両親は使えないようだが、わたしには溢れんばかりの魔力が宿っていた。今はまだ魔力そのもので物を動かすくらいしかできないが、そのうち炎や氷なんかを出してモンスターを倒し、冒険者的ななんかになってなんやかんやでお金持ちになって贅沢するんだ!
とりあえず冒険者になるためには魔法だけてなく体作りも大事だ。今日も特訓がてら村の子供たちの遊び相手になってやろう。そう考えながらわたしは村の広場まで駆けていった。