プロローグ 私が選ばれし者ってワケね!
「ホントにフランメルの世界に転生できるの!?」
通学途中に死んだらしい私は、謎のばしょで目が覚めた。目の前には光る球体が鎮座?しており、開口一番「転生するならどんな世界がいい?」と聞いてきたのだ。
それから光る球体からあれこれ聞き出した。
私は輪廻する魂の中から無作為に選ばれたこと、光る球体はこの世界の管理者的な存在らしいこと、知り合いの管理者的な存在がゲームを元にした世界を造ることにハマってること等だ。
そこで私は、生前ドハマリしていた~恋と魔法と王子様~フランメル学園というゲームを提案した。
そして流行の悪役令嬢に転生し主人公ちゃんといちゃこらするのだ!まあ、フランメルの悪役令嬢ヴィトアーゼはガチの悪人なので産まれたときからの転生じゃないとまずい
「次に目が覚めたら転生してるから頑張ってね」
「え、そんな急なの!?ちゃんと赤ん坊からスタートするのよね!?記憶は持ってる状態なのよね!?」
ニヤニヤしながら考えていると光る球体は伝えるべき事は伝えたからと有無を言わさず力を行使する
「先方にはちゃんと産まれたばかりのアーゼって娘に転生させるように伝えたから。」
光に包まれる体に不思議な感覚を抱きながら、光る球体の言葉に何か引っ掛かりを覚える。あれ?そういえば他にアーゼってキャラいなかったっけ?設定資料集にヴィトアーゼに虐められていたモブの一人にアーゼっていたような?
「ちょっと待った!一つ確認させ」
言いきる前に意識が落ちていく。
(あぁ…どうか嫌な予感が当たりませんように)
そんな願いを抱きながら私は転生果たした