目覚め
誤字があったので、修正しました。
私は、目覚めた、気がついた、あれから、どれくらい、たっただろうか。
ここはどこだと思ったら。
私は、さっきの家で倒れていた。
その横には、着物を着た女性が座っていた。
誰だ、この人は。
私に色々と教えてくれた人とは違う。
あの人は、どこに、行ったのか。
女性が喋った。
優しい声だった。
「気がついたか。」
私は女性の顔を、見たそして、思わず、叫んだ。
「化け物。」
私は、すぐさま、立ちあがれずに、そのままの体制で、体を、引きずりながら。
「ズリ、ズリ、ズリ、ズリ。」
なんとか距離を開けた。
「ハア、ハア、ハア、ハア。」
まだうまく体が動かせない。
化け物、それは何故か、それは女性の顔していたが、目が無い。
性格には、その部分に何もないのだ。
のっぺらぼうに鼻と口があるようなものだ。
すると、私に化け物と言われたものが喋り出す。
「化け物か、それはちと、酷いの、わしは、光目じゃ。」
光目、どこかで聞いた事があるような。
私は言った。
「思いだした、昔のこの村の名ですね。確か光目の村。」
「ほう、知っておるのか、そう、その光目じゃ。」
私は、警戒しながら言った。
まだ油断は、できない。
「私に何の用ですか、まだ試練は残ってるんですか。」
強気では言ったが。
私の本音は、試練休みをください、少し時間を。
もう限界ですよ。
ダメダメなの。
そんな感じだった。
すると、光目は、すまなそうに言った。
「わるかったな、試練は終わりだ、よく頑張ってくれた。」
頑張ってくれた、何か他人事のような言葉が返ってきた。
これは、いったい、どう対応すればいいのか。
すこし、いやかなり腹も立つが。
おさえる事に。
冷静にならなくては。
怒らせたら、私では、どうにもならない。
今度こそ、殺されるかも。
相手は人間ではないのだ。
だが、思ったのは、そういえば、前までの、不気味な感じはまったくしない。
目が無い、以外は、ただの女性だ。
私は、礼儀を、つくす事にした。
こういうことは、大事だ。
相手は、私より年上だ、たぶん。
これは、化け物とかそういう事は、関係ない。
「光目様、聞きたい事があるのですが。」
「光目様、なんじゃ、水臭いのう、お主とわしの仲ではないか、光目ちゃんと呼んでくれぬか。」
光目ちゃん。
どっかのアニメなの。
さすがに無理だ。
無理無理。
無理です。
考えてみた。
「零ちゃん。」
「なあに、光目ちゃん。」
考え終了。
ないないない、ありえない。
やはりこういうしかない。
「光目様でお願いします。」
「何、しかたないのう、じゃあ、ひかちゃんでも。」
「却下です。」
「じゃあ、ひめちゃんでも。」
ひめちゃん誰ですか、それ。
原型から、遠ざかりすぎですよ。
「それも、却下です。」
「そうか、お主、どうやら落ち着いたようじゃな。」
そうか、これは、私を落ち着かせる為か。
体の硬さがぬけた。
さっきまで目玉をかけた戦いをしたと思えない。
いや命がかかっていたのだが。
何故かもうそんな事は感じない。
この前にいる女性には。
「はい、大丈夫です、光目様。」
「そうか。」
「それで、聞きたい事があるのですが。」
「わかった、ぬしの、聞きたい事には、なんでも答えてやろう。ぬしには、その権利がある。」