表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪異現象記者水木零  作者: なんだかなぁ
5/61

人を殺すからくり

できるだけ内容を変えずに読みやすく修正します。

 私の危険の臭いがとんでもない事になってる。

 全方向に広がっている。

 前、後ろ、左、右、動けない。

 

 今は夕方だ、夕方とはこの世とそうでない世界がまじわる時間、見える物が見えなくなり、見えてない物が見える時と聞いた事がある。

 だが、これはありえない、何がなんでもありえない。

 

 「なによ、これは」

 

 「ドワーン」

 

 今私の目の前には建物がある、ありえない。

 さっきまでは村だったのに今はでっかい建物だ、建物の扉があいた。


 「ギイー」

 

 足が勝手に進む。

 

 「う嘘でしょ」

 

 どうなってるの足が止まらない。

 誰かいる、止まったが今度は体が動かない。

 

 それは後ろを向きながら、私に喋りかけてきた。

 ここから姿はよくわからない。

 

 「おまえは夕方に帰れと言われた約束を破ったな」

 

 これは呪いか? 約束を破ると発動するのか?

 こちらの返事など関係ない、聞いたか聞いてないかだ。

 だが、これは村長の罠だ。

 

 わざわざ時間をかけさせて、洞窟まで行かせて、夕方までいさせたのだ。

 こんな罠も見破れないとは、私は自分の力を過信しすぎていた。

 あの村長は顔色一つ変えなかった。

 これがどういう事かわかってるのにだ。

 ある意味流石と言うべきか、雑誌記者ならちょうどいいと思ったか、世間を黙らせる為にだ。

 

 後ろを向きながらそれは言った。

 

 「おまえにチャンスをやろう、すきにするがいい」

 

 体が動くようになった。

 それはゆっくり振り返った。

 

 「だがな、失敗すればこうだ」

 

 そう言って近づいてきた、やつの姿それは髪が短いがお女だ、女だったのか、それも若い女、だが、よくみるとその女はむ胸が見えていた、何どういう事だ。

 それになんと下も下もはいてない、下も丸見えだ、大変な事になっている。

 ここれは裸の女だ、とても恥ずかしい恰好をしてる。

 露出狂か? こいつは。

 

 「どうだ、気にいったか」

 

 くねくねしてる。

 いやらしい。

 だが、よくみると何これは私だ。

 それは私だった。

 胸の下にホホクロがある。

 しかもあそこにも、ああ、肉体の特徴も一緒だ。

 女の両目が陥没していた。

 

 「ズゴーーーーーーーーーーーーーーーーーン」

 

 すさまじい衝撃が頭にはしった。

 

 「いいやーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 思わず叫んでいた。

 叫んでも意味がないのだが、すさまじいショックだった、色々な意味で女としてだ。

 裸の女が言ってきた。

 

 「なんだ逃げないのか? あきらめたのか? なら、目玉をもらうぞ」

 

 目の前の景色が突然村に戻った。

 我にかえる、早く逃げないと急いで、バイクに向かって走る。

 

 あれが誰かに見られたら。

 あれが誰かに見られたら。

 あれが誰かに見られたら。

 あれが誰かに見られたら。

 あれが誰かに見られたら。

 あれが誰かに見られたら。 

 と思うが、あれとは私の裸の事だ。

 さすがに、あの格好で歩かれたらたまらない。

 

 「うーうおー」

 

 どうしたらいいのかわからない。

 だが今はそんな状況ではない。

 走る走る全速力だ。

 バイクにまたがる、キーを回そうとするがうまくキーが入らない。

 しかも焦ってキーを落としてしまう。

 急いでキーを拾うがダメだ。

 

 「なんでなんでよ」

 

 汗が手が汗でべしょべしょだ、それに手が震える。

 遠くで声が聞こえる。

 

 「目玉をもらうぞ」

 

 早く逃げないといけない。

 

 「パーン」

 

 思いっきり自分の顔たたく。

 落ち着け落ち着かないといけない、

 だが、ふと思いだす。

 今回は起こった事故だ。

 

 もしかしたら、こうやって逃げて目玉を奪われたのかもしれない。

 あれは逃げられたら、見逃すとは言ってない。

 それなら、言った通りの事が起こってる。

 恥ずかしさと恐ろしさで我を忘れる所だった。

 そうか、あれに会って逃げたから目玉を奪われたのかもしれない。

 人は誰かが逃げたら、自分も走りだす、考える事ができなくなる。

 私は運がいい、キーを落とさなかったら、走り出していたかもしれない。

 そうなったら、両目を失って、あの場所で死んでいたかも、いや、死んでいただろう。

 

 しかし、これが村長の罠だとは、私は怒りに震えた。

 村長殺すと思ったが、殺されるのはこっちだと思ってあきらめた。

 私はか弱い女なのだ。

 

 あれはチャンスをやると言った、何か方法があるはず探さないといけない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ