怪異現象調査の依頼
できるだけ内容を変えずに読みやすく修正しました。
私はアパートに住んでいる、今日は休みだ。
久しぶりに音楽でも聞いて、のんびりしようと思ったのだが、どうやらだめみたいだ。
連絡が入ってきた。
私の仕事先、雑誌奇妙な出来事の担当者からだ。
雑誌奇妙な出来事とは超能力や不思議な現象、霊、怪異な現象を扱った雑誌だ。
私はその怪異な現象を調査し、書いてる雑誌記者だ。
人手が足りないなら応援で、他にも行くこともあるが・・・・・・。
担当者からのメッセージがあった。
「連絡をくれか」
急いで連絡をする、ただ電話で済む話ではないようだ、調査の話だ。
会社に向かう、なんでもとんでもない事が起こったみたいだ。
まあ、私に来る話はいつもそうなんだが、分かり切った事だった。
部屋に入ると、そこにはショートカットのメガネをかけた女性がいた。
彼女が私の担当者の黒井美幸、黒井さんだ。
雑誌の編集長をやっている。
他の人は今はいないみたいだ。
みんな調査に出かけてるんだろう。
黒井さんは知的、美形でスタイルもいい、モデルみたいで色気がある。
胸が、胸が、この人と会うといつも落ち込む。
何食べたらああなるのか?、何でも肉が好きみたいだ。
肉、肉か、だが金が無い、私の趣味は金がかかるのだ。
趣味とはアウトドアグッズだ。
もちろん調査に必要なものだ。
今は電話をしてるみたいなので、待つことにした。
よし電話が終わった。
黒井さんがこちらにくる。
私はスタイルとか考えないが、この人の前だとダメだ。
自分が女で、この人の前では敗北者と思いしらされる。
この人は自分が歩く破壊兵器だと言う事を知っているのだろうか?
歩くたびに揺れるのだ。
「ゆっさ、ゆっさ」
落ち着け、落ち着くんだ私。
私の心揺れないでくれ頼む。
意識の集中だ。
よし、今日もなんかとなりそうだ。
精神力には自身がある。
「こんにちは黒井さん」
「こんにちは零悪かったな、急に呼び出したりして」
「いえいえ」
、「ただ、君が早く話が聞きたいと思ってな」
「そうですそうですよ、気になったので急いできました」
「そうか、急ぐのはいいが事故は困るぞ」
「大丈夫です、私安全運転ですから」
「安全運転? たしかこの前も・・・・・・」
うう、とぼけた口調でせめられた。
笑ってごまかす私。
「ああ、あはは、それは」
私の声が小さくなる。
「忘れてください」
実はこの前やばかったのだ、それを黒井さんも知っている。
、「それより」
「ああ」
、「何があったか聞かせてもらえますか?」
「実はな零・・・・・・」
私は黒井さんから話を聞く事に。
黒井さんの話はこうだ。
事故があった大学生だ、それが8人、男が4人、女が4人いたらしい。
彼らはオカルトサークルの人間らしい。
近くの村からの帰りにガードレールにぶつかって、そのまま谷底に落ちたらしい。
ここまでの話なら、ただの事故だがその先がある。
発見された大学生は何故か、どの死体も目が無かったそうだ。
しかも、目が陥没したように無くなっていた。
発見した警察もわけがわからなかったらしい。
事件も考えて警察は車を調べたが、車には手を加えられた後はなかったらしい。
ただ、黒井さんの話は続きがあった。
問題はそれでは終わらなかったようだ。
今度はその大学生の親達6人が村に訪れて帰る時に、又同じ事故を起こしている。
しかも、いずれの死体も同じように目が無くなっていた。
この時も警察は事件も考えて車を調べたが、車には手を加えられた後はなかったらしい。
ただ、驚く事は最初は一台だが、この時は二台の車が事故を起こしてる。
一台ならともかく、一度に二台これはどう考えてもおかしい。
だから、警察は事件も考えてかなり調べたのだが、結果何もでなかった。
谷底はかなり深いので、死亡した事はわかるのだが、目が無くなってる説明にはならない。
最初から目が無くなっているので、あれば運転なんてできるはずがない。
警察はこれにより、一時村への立ち入りを禁止した。
それで、雑誌うちに調査の依頼があったみたいだ。
雑誌では記事の為に情報を求めている。
何か不思議な事はありませんか?
奇妙な事はありませんか?
それを知って連絡してきたみたいだ。
今なら雑誌のホームページからも連絡ができる。
それがちゃんとした情報か黒井さんが判断する。
気になる情報があれば、黒井さんが部下をつれて話を聞きに行く。
私の出番はその後だ。
残された様子を見に行けなかった人達。
今では誰も行こうとしないらしいが、事故にあったその親の親、つまり祖父母が調査の依頼者みたいだ。
どうしても真相を知りたいらしい。
確かに気持ちはわかるが、探偵社にも断られたらしい。
まあ、そうなるだろう、これだけ人が死んでれば。
お金よりもやはり命だ。
かなりやばい場所みたいだ。
依頼者は話によると金持ちみたいで、金も出してくれるみたいだ。
封筒を渡された。
「今回の零の分だ」
「え、こんなにもらえるんですか?」
「ああ、だがその分危険って事だ」
「はい」
私は納得した、あらためて封筒を確かめた。
封筒は結構な厚みだった。
ただ、調査にはお金もかかるのだ。
もちろん、もらえる金はこれだけではない。
これは調査費用だからだ。
現地では実費だ。
大事な事は警察に聞いてもわからないと言って、教えてくれないみたいだ。
何か知ってるかもしれないが、そこはわからない。
警察が知らないと言ったら、それで終わりだ。
黒井さんは聞いた話の内容をまとめてくれていた、優秀なので非常に助かる。
本当にいつもありがたい。
ここからが私の怪異現象記者水木零の仕事だ。