ハインへの伝達
「アーク、今頃上手くやってるかな……」
リィを祭壇に行くように促してから家を出て、今僕はヒールを探しているところだ。ハインでもかまわないんだけれど、申し訳ないけど優先度はヒールが高い。
さっきまではGホールに居たから、とりあえずそこに戻ろう。
「あれ? また戻ってきたんですね」
とか野暮なことはルシカさんは言わないはずだ。そう確信しながら、僕はGホールに着いて、中を探し始めた。
Gホール内にヒールがいないか少し探したつもりだったけど、なかなか見つからない。
そんな僕の様子を見かねたのだろうか。ルシカさんが不意に声をかけてきた。
「あのー、誰かお探しですか?」
「ああ。目についちゃったかな。ヒールを探してるんだけど」
「ヒール……さん?」
名前を聞いた後、なにかを思い出すような顔をしていた。この時は受付らしく働いていたような気がする。
どうしてかって、彼女のアドバイスがいい感じに作用したからだ。
「ああ! ヒールさんとルイズさん。あのふたりは一旦分かれたっぽいですよ。家とかにいるんじゃないですか?」
「分かれたか。そっか。わかったありがとう」
背中を向けて、さっさとそちらへ向かおうとすると、通る声でルシカさんがそれを制止した。
「あっ、待ってください!」
「ん、なんだい?」
「えーと、さっきハインさんがいたんですけど。ゼルさんは気さくで仲がいいって話したら、彼に会ったら教えてくれって言われたんですよ」
「ハインの方から用なんてあるのか……どこに行けばいいかな?」
「え、静かなところにでもいるんじゃないんですか。図書館とか」
……ここら辺の雑さ加減が彼女らしいとも言えるが、この読みが外れることはそうそうないんじゃないだろうか。
僕は再び感謝を伝えると、Gホールの図書館に向かった。
前はルイズとヒールがいた図書館。そこに、明らかな厳かな雰囲気を漂わせるハイン
もいた。
「少し、話を聞くか。」
お読みいただきありがとうございます。
今日終わりが中途半端なのは、書いてる途中で眠くなったからです。




