ある意味すごいって、全然嬉しくないよね。
「うううう、まさか……僕が、この僕が負けるなんて…。」
「……そこまで強くなかったけどな…。むしろ弱いんじゃねえか?」
あ、ども!!!とりあえず一勝した神楽だ。こいつYOEEEEEEEEEEEEE!!!!!!
とか言える俺マジでTUEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!
ってなってるいつになくハイテンションな神楽だぜ!!!(`・ω・´)キリッ
あれだ、深夜テンションってやつ?多分一回寝たら、元に戻ると思うから!!!気にすんな!!!
「そ、そんなことないよ!!!僕強いんだよ!?もう!!!次のゲーム行くもん!!!レッツ【現実なんてクソゲーだ】!!!」
ポンポコポーン!!!
ガクッ
な、なんだ?この気の抜ける音は……。って、…?なんだこれ?双六?
「なあ、これ…なに?…双六みたいなんだけど…。」
「え…?もしかして…人生ゲーム知らないの!?ま、マジで…!?ええ~。」ヒクッ
おい、笑顔が引きつってるぞ。いっそ盛大にドン引きしろよ…。
あ、いや、それはそれでダメージが半端ないからいいや。
「………ルーレット回す?一回だけのチャンスルーレットだから、これで終わりになるけど…。運が良ければ変えることができるかもよ?」
「おう!!!回す!!!」
運は……普通なんだよな~。ガラポンとかすると狙ったもの以外のいらないものばっかり当たるんだよな…。
ハワイ旅行とか、A5ランクの和牛とか、テレビとか、自転車とか、世界一周旅行とか、パソコン、魚沼産コシヒ○リとか、スポーツカーとか、高級旅館宿泊券とか、イタリア旅行とかな。
俺はご当地キーホルダーとか、枕とか、羽毛布団セットとか、寝袋とかが欲しかったのに…。
はあ、何で1等ばっか当たんだよ…。俺は3等、5等が欲しかったのに!!!
「そ~れ!!!」
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ……カラカラ…カラカラ…カラ…カ………ラ…………。
「えっと…うえ!?すごい豪運なの……かな…………?当たったの……人狼ゲーム…と、人生ゲームやらなんやらその他もろもろが混ぜ混ぜになったオリジナルの【事実は小説より奇なり】ってやつなんだけど…。余計わかんなくなんない?」
…………ゲームオーバーリアルデッド?人狼ゲーム?なんだそりゃ…。確かに変わった、変わったが…、ルールが分からんという問題は変わんねえ!!!
「な、なあ、頼む!!!もう一回!!!もう一回!!!」
「え、え~、でも…、特別扱いは…ちょっと…………。」
く、俺はビリヤードがしたいんだ!!!こんなわけわからんゲーム何ぞやりたくねえわ!!!
「………はあ。仕方ないな…、じゃあ、一回だけだよ?」
「おう!!!ありがとう!!!」ギュー
俺、感極まる!!!っていう字幕みたいなのが出そうなほど嬉しい!!!思わず抱きつくほど!!!
うん、やっぱりテンションおかしいわ…。さっさとこのゲーム終わらせて寝ようっと。
え?だったら選り好みするなって?それとこれとは別だ。それはそれ、これはこれ。
「よっしゃ!ビリヤード来い!!!」
カラカラ…カラカラカラカラ…カラカラカラカラカラカラ…………カラカラ…カラカラ…………カラ……………カラ。
「………わー、ごーうんだねー。(棒)」
え?どうしたんだ?あ、ビリヤード当たって俺の豪運に驚いてんのか!!!
「ビリヤードか!!!」
「……ううん、【事実は小説より奇なりだよ…。」
ポクポクポク、Ω\ζ°)チーン
う、うあ、うおう、も……
「もう一回!!!もう一回!!!もう一回だけ!!!お願いします!!!」
土下座も辞さないぜ☆彡
「ちょ、!?分かった、分かったから!!!納得するまでやっていいから!!!土下座はやめて!!!こっちがいたたまれないから!!!お願いします!!!」
よっしゃ!!!男に二言はない!!!というわけで、ビリヤードが出るまでやってやらあ!!!
「うおおおおおお!!!そりゃあああ!!!!!!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………ガラガラガラガラ…………カラ…カラカラ………カラ。
「……うん、【事実は小説より奇なり】だね……。」
………ひょおおおおおおおおおおお!!!なんなんだよ!?出やすいのかよ!?こうなりゃ意地だ!!!やってやろうじゃねえかあああああああああああ!!!
「でえええええええい!!!!!!」
ガラガラガラガラガラガラ………カラカラカラカラカラカラカラカラ…カラカラカラカラ…カラカラ……カラ………カラ………カ…………ラ。
これならどうだ!!!流石に3回連続はないだろう!!!
「………ふふ、【事実は小説より奇なり】……。」
ヒクッ
顔が引きつるぜ…。顔の筋肉硬直したんじゃね?ってくらい引きつってる。うん、自覚ある。
も、もう一回だ!!!ここまでくれば次も出るだろう!!!
……よし!フラグ建設した!!!これで勝つる!!!
「どおおおおりゃあああああああああああああ!!!」
ガランガランガラン……ガラガラガラガラ……………カラカラカラカラカラカラカラカラ………カラ…………カラ………カラ。
ふふふ、さあ!答えを言ってくれ!!!フラグを立てたんだから、出てないに決まってる!!!
………あ、フラグった…。
「…【事実は小説より奇なり】。」
ノオオオオオオオオオオオオオオオ!!!前の!!!前のフラグを回収してくれよおおおおおお!!!何で後のフラグを回収するんだよおおおおおお!!!
フラグちゃんと仕事しろやあああああああああああ!!!!!!
「てえええええええええええええい!!!」
カラカラ…カラカラカラカラカラカラカラカラ………………カ…………………カラ…………ラ…。
憂鬱の魔王をじっと見つめる…。憂鬱の魔王がルーレットの中を見る…。こっちを見た…。見つめ合う二人……ドキッ♡
………なんて、あるはずもなく、俺は目で聞く「どうだった?」と。
数十秒間見つめ合い、そして、憂鬱の魔王は…
「……。」
スッ
そっと目をそらした。……そして、「【事実は小説より奇なり】」と囁いた…。
はは、ここまで来ると呪いかなんかかって思うな…。はは、
……あああああああああああ!!!もう!もう!なんなんだよおおおおおおおおおお!!!
「……えい。」
カラ………カラ………カラ…。
でかく回すからいけないんだ!!!小さく回せば…!!!一周なんてしてないはず!!!
「……ここまで来ると壮観だね。【事実は小説より奇なり】だよ。」
うがあああああああああああああああああああ!!!!!!何が!何が足りないんだ!?どうしてそればっかりなんだよ!?
ビリヤードじゃなくてもいいから!!!他の、他のゲームプリーズ!!!
「……ふ。」
カラ…。
よっしゃ!!!一回しか音が鳴ってない!!!これで勝った!!!
「はは、うん、ある意味とってもすごいよ!!!」
も、もしかして………また…?
「【事実は小説より奇なり】…。】
「なんでだよ!?一回しか音が鳴ってないんだぜ!?」
「………一回ずつランダムに変わるんだよね…、配置…。」
「…………oh…。」
そんなのありかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?
勉強、勉強って、もうやだあああああああああああ!!!
私もかぐちゃんみたいな頭脳が欲しいいいいいいいいいいいいい!!!




