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収穫祭

作者: 肴くん

今日はなんだか不気味な1日だ。

何故だか知らないけど見たことが無い、黒い外套を着た人達が街のそこかしこで見かける。

しかも、そいつらの事を友人に話してみたら友人には見えていないという。

そいつらは大きな袋を持っていた。見た感じ、袋の中身はそいつらによって入っていたりいなかったりしていた。

ちょっと怖かったけど、勇気を出して声をかけてみることにした。

「あの、すみません…」

「……」

「……あの、そこの黒い外套の方……」

「……ん?それって私の事かい?」

「はい……ちょっと、よろしいでしょうか?」

「うん、構わないよ。……しかし、驚いたな……こんな続けて会うなんて……」

「はい?」

「ああいや、何でもないよ。こっちの話さ」

「……そうですか。……あの、聞きたいことがあるんですけど」

「なんだい?限度はあるけど聞いてあげよう」

「えっと、この街にあなたみたいな黒い外套を着た人をちらほら見かけるんですけど、何かこの街に用があるんですか?」

「そうだね、私はここで収穫祭があると聞いてね、急いで飛んできた訳さ」

「収穫祭……?この街で収穫祭なんて今までありませんでしたし、そんな事やるなんて聞いてませんよ?」

「いいや、やるね。私の集めた情報によるとここで間違いないらしい。それに……」

「それに?」

「経験だよ。経験がここでやるって訴えかけているんだ。君達人間も、馬鹿にできないだろう?」

「……え?君達、人間……?」

「おっと、喋り過ぎたかな。……まぁこのくらいなら問題無いだろう」

「あ、あなた達は……一体……?」

「その質問には答えられないかな。まぁそのうち分かるよ、君の所にも行くからね」

「……それって、どういう……」

「おっと、そろそろ収穫祭が始まるみたいだからそろそろ行くよ。達者で……いや、冥福を祈るよ」

『魔王軍が、魔王軍が攻めてきたぞ!!全員、避難しろー!!』

「えっ、魔王軍!?……あ、あれ?」

いつの間にか、あの不気味な黒い外套は居なくなっていた。

「い、いや、今は避難しないと……」

私はそう言って、自宅に走った

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