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流転の矛盾世界  作者: 原寛貴
終章 ゴーモとスイコとウヴ
4/4

四振り 剛毛戦記ゴリラピア

最強毛力者…

 ここは剛毛世界。剛毛世界とは毛深さが強さに変換される異世界であり、そこではゴリラが人間を支配している。そんな支配に逆らうのが

「私達毛力者という訳さ!」

 というのはスイコという少女であり、彼女は薄毛力者だ。

「いや、本当の毛力者は私です!」

 というのはゴーモという剛毛力者の少女だ。

「いやいや、私だろ」

 というのはウヴという無毛力者の少女だ。そう、この三者三様の毛力者こそがゴーモ一行であり、ゴリラ討伐のために集った勇者パーティーだ。彼女らはトーハツ国を発ちデコ平原を歩いている。

「いやいや、ウヴ様パイパンじゃん」

「パイパンじゃない、見ろ」

「やっぱパイパンじゃん」

 パイパンマンコを「見ろ見ろ」と披露するウヴに、スイコは辟易する。この剛毛世界に於いて無毛は赤ちゃんに等しい。そして薄毛のスイコはカツオくんであり、カツオくんがイクラちゃんを虐めている構図だ。そう考えるとなかなかにえげつない。そこでサザエさんが

「こらカツオ」

 と仲裁する。

「げげ、姉さん!」

 カツオは臆して逃げる。

「待てー!」

 サザエさんは裸足で追い掛ける。愉快な一行である。みんなが笑ってる。野良ゴリラも笑ってる。る~るるる~る~

「野良ゴリラだ‼」

「毛の剣‼」

 ゴーモが毛の剣で野良ゴリラの首を刎ねた。今日も良い天気~。


「いやあ、やはりゴーモさんの毛の剣は強いですねえ。ゴーモさんいれば私やウヴ様なんか要らないんじゃないすかあ?」

「えへへー、そうかもー」

「否定しろゴーモ。私とスイコの立場がない」

 調子に乗るゴーモに、ウヴがツッコミを入れる。しかしスイコは、そういうゴーモのお茶目なところも含め、全てをリスペクトしている。ちなみに今は泉で水浴びをしており、皆全裸でゴーモは巨乳を丸出してセクシャルパワーハラスメントしてくるが、そういうところも含めて全て

「羨ましい」

 と思っている。スイコはスレンダーボディであり、ウヴほどではないが貧乳だ。ウヴは無乳だ。


 ウヴ A 144 44

 スイコ C 155 55

 ゴーモ E 166 66


 何かおまけに身長と体重まで表示されたが、まあ一つの情報として頭に入れてほしい。しかし、この矛盾世界という作品は一体何をしたい作品なのかよく分からない。というより、原寛貴作品は大体意味が分からない。毎回脳味噌が爆発しすぎだ。

「毛力も爆発したら良いのになあ」

「ん? おっぱい?」

「毛力だろ。おっぱいおばけゴーモ」

 ちなみにゴーモは腋毛や陰毛も豊かで、原始人みたいな体毛をしている。いや、腕毛や脛毛などはそこまででもない。生えていない訳ではないが、そこまで目立たない。ということにしないと、ほぼゴリラみたいなビジュアルに固定されかねない。そこまでではないんだ。

「いやあ、しかしお前ボーボーでゴリラみたいだなあ」

「人型ゴリラ⁉」

「いやそんな、超小型巨人みたいな」

 ちなみにこの作品の着想は大体そこら辺だ。丁度進撃が熱かった頃に書き始めた気がする。

「今度こそは無事完結させたい」

 そう、インモウ国にいるゴリラ王ギャフンを倒し、今度こそ堂々完結させるのだ。

「剛毛戦記ゴリラピア」

 魔界戦記ディスガイアみたいなタイトルだが、まあそんなことはどうでもいいだろう。日本一ではなく世界一を目指すのだ。ゴーモ達の毛力は

「世界一だ‼」

ゴーモ‼

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