表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/364

7

夕食後はアズラ王太子殿下の部屋でお茶をし、カーネに「そろそろ就寝のご準備を」と言われ、「おやすみ」をアズラ王太子殿下に告げると変な顔をされた。


カーネが忘れずにルチルが作った石鹸を持ってきてくれていて、デキる侍女は違うとカーネにお礼を伝えた。


そろそろ寝ようかなとカーネとデュモルを下がらせ、ベッドで眠っていると、ノックの音が聞こえた。


気のせいかなと思っていたら、またノックの音が聞こえてくる。


目を擦りながら、また聞こえるノックに続き扉を開けた。


頬を膨らませてるアズラ様!?

小さい時ですら、してくれなかった表情……可愛い。

萌えすぎて一気に目が冴えたわ。


「どうされました?」


「どうされたもないよ。一緒に寝る約束は?」


そんな約束したっけ?


「ずっと一緒に寝てたのに、どうして急に別々なの?」


どうしてって年齢がね。

あたし、けしからん胸してるんですよ。

ムラムラドキドキしません? 大丈夫ですか?


「一緒に寝てもよろしいのですか?」


「ルチル以外、誰が僕と寝れるの?」


「……眠るだけですよ?」


「うん、寝る時間だから眠るだ……え? いや! 僕はそんなつもりじゃなくて! ただ一緒に眠りたかっただけで!」


「キスもしませんよ」


「なっ! わか、わかってるよ!」


ベッドでキスは危険。これ常識。


「ルチルの結婚初夜の夢を壊すつもりないよ。ルチルに嫌われるようなことは絶対にしない。だから、安心してほしい」


「分かりました。アズラ様を信じます。私が何をしても我慢してくださると」


「え?」


「私、アズラ様を触りたくて仕方がない時があるんですよね。だから、寝惚けたら触ってしまいそうなんです。でも、大丈夫なようでよかったです。安心しときますね」


「あ……うん……頑張るよ」


アズラ王太子殿下のベッドの方が広いので、昔と同じようにアズラ王太子殿下のベッドに並んで寝転んだ。


「あのさ、抱きしめるまではいいかな?」


「はい。どうぞ」


アズラ王太子殿下の少し震えている腕が、ルチルを包み込むように背中に回ってくる。


「ルチルが腕の中にいる……夢みたい……」


「夢じゃないですよ。アズラ様、おやすみなさい」


「おやすみ、ルチル」


その日からアズラ王太子殿下の不眠症は治ったそうだ。






もっとイチャイチャしてほしい…早く大人にならないかな…と作者が悶々としています(笑)


いいねやブックマーク登録、誤字報告、感想ありがとうございます。

読んでくださっている皆様、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 大人の貫禄( ゜д゜)ポカーン笑
[良い点] あ、「不眠症になった」じゃなく、治ったんですね( ¯ᢦ¯ ) よかったよかった!笑 本当に、辛い2年間をよく耐えましたね(;-;)
[良い点] よかったよかった! アズラ、ぐっすり眠ってね(涙目) そして早く大人になって、もっとイチャイチャを・・・。 なろうの限界にチャレンジですかっ(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ