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9冊目 『駆け込み訴え』 太宰治氏

9冊目です。

『駆け込み訴え』 太宰治


 拙著、『流れ星への祈りを叶えるゾウ』のアイデアの元になった作品です。


 あらすじ

『主人公の私はどこかへ駆け込み、ある訴えを始めます。仕えていた主を酷い奴だと言い、生かしておけない、殺してくれと流れるままに罵りを言い続けます。太宰治が新約聖書をパロディ化した作品』


 青空文庫というサイトで無料で読めます。

 好きな漫画に記載してあったので、どんな内容か気になり読んでみました。


 私の初見の感想。

「えっ、これBLじゃない!?」でした(笑)

※暴論


 真面目に同性愛を論じた文学というよりは、エンタメ寄りだと思います。腐女子の方におススメです!

※超暴論


 同作家の走れメロス、夏目漱石のこころや中島敦の山月記に萌える方の性癖にぴったりの作品です。

 布教活動はこれくらいにします。


 この作品は内容以外でも有名な箇所があります。実はこの作品、全文が口述筆記です。


 太宰治が呟くのを妻である津島美知子氏が書き留めたそうですが、のちに回想録で下記の内容を記しています。


『盃を含みながら全文、蚕が糸を吐くように口述し、淀みもなく、言い直しもなかった』


 太宰治の物語づくりの奇才ぶりを表す作品となっています。なかには物語の主人公のモデルになった人物が、一次的に太宰に乗り移ったのではという考察もありました。


 最近、私も口述筆記で文章を入力し始めました。愛する妻はいませんが、ベストフレンドであるグーグルの音声入力機能を使っています。


エッセイは普段の会話と同じ声で入力していますが、小説は役になり切ったほうが言葉が出てきやすいので人物に合わせて変えています。


 先日、拙著「プロボーズはお姫さまから」の続編を入力していました。美少女とぶっきらぼうの男性、一人二役を自室で演じていたところ階下にいた母が飛び込んできました。

部屋を見渡し、私しかいない事を確認すると安心した顔をし、話を始めました。


「男性の声がしたけど、動画でも見てるの?音が大きくてびっくりしたからボリューム下げてよ!」



 母よ……あなたの娘が学生時代、演劇部だったのを忘れたのですか……!?








最近はエッセイばかり投稿していますが、小説もチマチマ書いています。仕事の繁忙期を終えたら、きちんと完成させたいです。


それでは次作でお会いできるのを楽しみにしています。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「人間失格」が宗教をテーマにした著者とは近年まで気が付きませんでした愚か者です。 [気になる点] この作品が口述記述とは初めて知りました。 ところでgoogleでの口述記述はスマホでは誤変…
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