17冊目 『最新・折り紙のすべて』 笠原邦彦氏
読書感想文で折り紙の折り方を選んだ方は、かつていたのでしょうか?(;^ω^)
『最新・折り紙のすべて』 笠原邦彦氏
あらすじ?
『前半は古典折り紙の紹介。連なる折り鶴やひな人形等江戸時代から伝わる折り方。後半は様々なユニット折り紙。複数の折り紙で1つの作品を作るやり方』
折り紙の本です。題名に最新とありますが初版は1986年。今から30年以上前の本です……
私の趣味はハンドメイドです。最近はビーズ手芸にどハマりしており、1日で数個作り上げます。1週間で20個以上は完成します。当然、すごい勢いで溜まっていきます。
自分で作ったものをコレクションしてても仕方が無いので、友人や知人に配ります。
しかし、彼女たちの感想にいつも違和感を覚えます。
「凄ーい!器用なんだね!」
きっ器用?私って器用だったっけ……?
優しい言葉に居たたまれない気持ちになります。
というのも私は不器用さのために自分の夢を諦めたことがあるからです。
実は私の中学生の頃の夢は電気工事士でした。しかし、工業高校の電気工事の実習で、クラスで一人だけ課題が終わらず居残り。自分の能力に見切りを付け保守点検の仕事を選びました。
また、中学生の頃には家庭科の5段階評価で1。小学生のころから図画工作や美術で3以上取ったことが無く、楽器演奏も壊滅的……。裁縫は取れたボタンを縫い付ける事すらヒーヒー言っています。
生来の不器用者です。
しかし、相手の反応をみるとお世辞ではなく本気で言っているようです。また、作品も有料で良いから譲ってくれという方もいらっしゃるので、不出来というわけでもないようです。
ここで自分の能力を査定してみました。
結論から言えば、自分はやはり不器用です。しかし、図面や説明書通りに作る能力に長けているようです。
刺繍や洋服づくりは手先の器用さが必要です。しかし、ビーズ作品は、解説通りにビーズを穴に通せば出来ます。器用さはいりません。
また、さきほど電気工事士の夢を断念したと書きました。しかし、実は第1種電気工事士の資格を所有しています。
実技試験では配られる図面を元に制限時間内に配線工事を行います。作業時間でどうしても遅れを取りますが、図面から配線方法を考える時間の短縮で乗り切りました。
なぜ、自分はそんな能力が身についたか思い出を探ってみました。
そこで思い出したのは小学生の頃に熱中していた折り紙でした。
小遣いは本に消え誕生日プレゼントは図書券ばかり強請っていた幼少期の私でも、安価に手に入れられたおもちゃ、それが折り紙です。
ホームセンターで折り紙を購入し、四分の一にカットし毎日毎日折りまくっていました。カットの理由は枚数を増やすためです。4倍は大きいです。
その時に一番お世話になったのが本書です。当時、折り紙の本は子ども向けの簡単な本がメインでした。しかし、本書は難易度が高く出来る作品も見栄えしたので夢中になって折りました。
44歳になった現在、考えます。
「人生、何が役に立つかわかんないな~」
折り紙は中学になる頃には卒業していました。極めても将来の役には立たないだろうと考えたからです。
いま、土下座して本書に謝りたいです。
人生、無駄な事は無いと聞いたことがあります。本当に何が役に立つかわからないものですね……まさか、折り紙が大人になった自分を助けてくれているとは……
ビーズ作品は動物や人形のバックなど小物をせっせと作っています。頼まれるとピアスなどアクセサリーも作ります。楽しいです。(≧▽≦)




