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16冊目 『シンデレラ迷宮』 氷室冴子氏

16冊目です。

『シンデレラ迷宮』 氷室冴子氏


少女小説家の元祖であり大家!氷室冴子氏!!

当時のコバルト文庫は今のライトノベルの源流のひとつですが、シビアなストーリーが多かったです。

10代向けの小説というだけで馬鹿にされていた時代なので、反骨精神からかもしれません。


その中でも人気作家だったのは氷室冴子氏です。


恒例のあらすじ

『繊細で感受性豊かな少女、利根。現実世界が耐えられなくなった彼女は夢の世界へ迷い込む。そこで大好きな物語の登場人物たちと出会い、彼女は生きる勇気を取り戻していく』


最初に自白します。

拙著『演目 耳で聴きたい失敗譚 開演です』の設定は、この作品を参考にさせて頂きました。


パクリじゃ無いんです!オマージュです!!

※結構バレないものですね(笑)


以下ネタばれになります。


作中に出てくる物語の登場人物です。


白雪姫の継母

白鳥の湖のオディール(黒鳥)

眠り姫のオーロラ姫

ジェーン・エアの主人公


悪役もいますが、作中では全てとても優しい人物に書かれています。


例えば白雪姫の継母は本当は白雪姫と仲良くしたいけど、後妻に反感を持つ周囲の思惑で義理の娘に近づけない。

白雪姫は林檎の木を大事にしている義母と仲良くしたいけど、周りから王妃はあなたが嫌いだと吹き込まれている。

王は愛する先妻亡きあと、大国からの申し出を断れず結婚した今の妻と仲良くするのは辛い。


それぞれのキャラに事情を語らせつい感情移入してしまいます。

あとがきで書かれていますが、有名な小説や童話の脇役を主人公に書き換え作品を作り直すのを創作の訓練として行っていたそうです。


ちなみに私もよくやります。悪人キャラの言い訳考えるのが大好きです。


友人に無茶ぶりをしてみました。


「なんか童話の悪役選んで~。3分で言い訳考えるから」


「カップラーメンか!じゃあ、赤ずきんの狼で……」


優しい友人なので、無茶ぶりしても乗ってくれます。




―― しばらくお待ちください。――



「出来たよ~」


「早いよ!まだ2分ぐらいだよ!」


「司会者が代替わりしたら、進行が早くなったって聞いたから」


「マニアックな笑点ネタを振ってくるな!座布団の用意は無いぞ!」


お人好しの友人も、私と会話してるとついツッコミたくなるそうです。


「じゃあ狼の言い訳するね『俺は常に人々から忌み嫌われ命を狙われてきた。なぜなら異形の獣である俺は人の血肉でしか生き延びられないから……。飢餓に襲われ山を下った自分は、村はずれの道でよりによって少女を見つけてしまった。ああっどうして真っ赤な頭巾なんて身に着けているんだ。俺だって子どもは襲いたくないんだ……。出来れば病に罹り死にゆく年寄りの方が罪悪感が……」


「ストップ!スト~ップ!!」


友人に全力で止められました。


「怖いよ!何で声色まで変えるの!狼が乗りうつっているように見えるからやめて!!」


今度、交霊術の会を開催してみようと思います。

言い訳を書いてほしい悪人キャラ、いましたらご連絡をお待ちしております('ω')ノ

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