14冊目 『宇宙の小石』 アイザック・アシモフ氏
14冊目です。
14冊目 『宇宙の小石』 アイザックアシモフ氏
あらすじ
「隠居生活を送っていた主人公のジョゼフ・シュワーツ氏。事故に巻き込まれ数万年先の未来の世界へ送られてしまう。未来では地球は放射能に汚染されそこに住む人々は他の星の人間から差別を受けていた。悪の組織の陰謀を阻止するため、主人公のジョゼフと考古学者の青年ベル・アーヴァダン氏が立ち向かう」
大好きなSFです。著者のアイザック・アシモフ氏の本を最初に読んだのは小学生の時です。
1950年出版の本なので日本ではちょうど戦後になります。しかし、内容は全く古くないです。
アイザック・アシモフ氏の小説は古びないです。SFという特異性の為かもしれませんが不思議です。
以下ネタばれになりますがご容赦願います。
ジョゼフ・シュワーツという60歳を超えたおじいちゃんとベル・アーヴァダンという若い青年のバディでお話は進みます。
おじいちゃんは放射能にまみれた辺境の地、地球人なのでたびたび差別を受けます。ベル・アーヴィダンは若きエリートですがリベラルな性格で相棒の受ける差別に憤りを表します。
しかしストーリーの終盤、主人公のおじいちゃんは指摘します。
「お前は表面上は人格者を気取っているが、実は深層心理ではわたしや他の地球人を見下している事を知っているんだぞ!」
※手元に本が無く記憶で書いているので詳細は違うと思います。
実はおじいちゃんは実験台にされた影響で人の心が読めるようになっていたのです。
読んでて凄いどんでん返しだと思いました。今まで理解者だと思っていた青年すらも内心では老人を差別していたのですから。
しかし、ここからがこの物語の凄いところです。
指摘された青年は叫びます。
「だったら僕の表層意識を読んでくれ!僕が心の奥底に抱えている差別意識をどれだけ恥じているか。どれだけ自制を働かせ、自分を律しているか!」
老人は青年が自己をコントロールするための努力を認め和解します。
幼心に思いました。本心なんてどうでもいいんだ。大事なのは自分取るべき行いを、どれだけ行動に移せるかなんだ。
というわけで私は、とりあえずやってみることにしています。どんだけ臆病で小心者でも行動さえしていれば周囲は騙されると信じています。
過去の戦歴
・初海外旅行は一人でツアー参加
・TOEIC215点にもかかわらず、オンライン英会話開始
・会社を辞め43歳でフリーランス
※他多数
ちょっと行動しすぎでしょうか……
雑食性の本の虫ですが好物はSFです。(∩´∀`)∩




