1冊目 『おみやげ』 星新一氏
性懲りもなく、新シリーズを始めてしまいました。週一ペースでのんびり更新してこうと思います。第一回目は大好きな星新一氏の作品です。
『おみやげ』 星新一氏
小学生の頃の国語の教科書に掲載されていた作品。著者はショートショートの第一人者の星新一氏。
私は星新一氏の大ファンである。おそらく出版されている小説の大半、エッセイ集の半分以上は読破している。
そんな私が一番最初に読んだ作品が『おみやげ』である。
とても短い話なのでネタばれになるがあらすじを書かせていただこう。
『地球に宇宙人が来星した。この宇宙人は高度な文明を築いており、とても親切な性質だった。地球に来星したのも交流目的だった。しかし人類はまだ原始時代であり目的を達することが出来なかった。宇宙人はせっかくだからと原住民のためにおみやげを残すことにした。さまざまな便利な機械や文明の発展に有益な知識。それを強固なカプセルに詰め、災害などの影響を受けにくい砂漠の真ん中に据え置いた。しかしカプセルは存在も知られずに、のちの人類によって破壊されることになった。砂漠で行われた核実験のために』
最初に読んだときは衝撃を受けた。こんなに面白いお話が世の中に存在していたのかと。それまで私は童話や昔話を読んでいたが、同じような小説が読みたいと小学校の図書室に通いつめた。
また姉が私のためにと星新一氏のショートショート集を中学校の図書室で借りてきてくれた。そして他にも星氏の本の蔵書があることを教えてくれた。
私は俄然、中学に行くのが楽しみになった。
私はその頃いじめを始め様々なことが重なり、登校が憂鬱だった。
しかし、中学に行って星新一氏の本を読むと目標が決まってからは、小学校にも自ら行き始めた。休み時間に司書教師が常駐している図書室にいれば、いじめられない事にも気がついた。学校でも少し息がしやすくなった。
そして読書が私の人生の最大の喜びになった。
だから星新一氏は私の人生の恩人である。
ただ読書に目覚めた結果、小学校6年から高校2年生まで図書室の貸し出し冊数が学校で一番だったのは、自分でもクレイジーだったと自覚はしている……
星氏のファンの方は、それぞれ好きな作品があるので、お気に入りの作品の題名を聞くのが大好きです。
誤字脱字報告や間違いのご指摘、大変助かります。
感想や星は舞い上がります。
お待ちしています。
それでは次作でお会いできるのを楽しみにしています(*^▽^*)




