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プロローグ ーさぁ行こう記憶を消してー

初投稿です!

文章下手で不定期で行き当たりばったりで書いていきますがぜひ読んでくれると嬉しいです!


 10月24日午前5時ーー

 カタッ...カタカタッ.....


「お、もうこんな時間か...少しでも寝ないと明日、いや今日の学校で倒れてしまう。」


 俺の名前は山上 透弥。ごくごく普通の17歳であり、ごくごく普通のオタクである。


 こう見えても高校にはしっかり通っているが、学力は中の下ぐらい、運動なんかもっての他。しかし自慢ではないが入学時の試験では160人中TOP50入りをし、高校1年のときには毎回のテストで高得点を叩き出していたものだ。友人は数は少ないもののよく充実した高校生活を送れるはずだったのだが...。



 事の発端は1年生の秋ーーちょうど今ぐらいの季節のときだった。


 両親が交通事故で亡くなった。


 休日、学校で部活に励んでいた自分に顧問が血相を変えて話してきた。


 「透弥、落ち着いて聞いてほしい。お前の両親が先ほど交通事故に会い、救急車で◯◯病院に運ばれたらしい。かなり重体らしくてな、はやーーーーーー」


 すぐ目の前が真っ白になった。


 何も聞こえない

 何も頭に入ってこない


 次に気がついたとき俺は白い布をかぶされた二人の遺体が目の前にあった


 あんなにも元気いっぱいだった父が

 あんなにも優しかった母が


 

 今は目の前で目覚めることもない眠りについていた

 

 

 顔いっぱいについていた液体が乾き始めている


 目頭がまだ熱い


 どれだけ泣いていたのか、これからの人生これほど泣くことはないだろうというぐらい泣いていたと思う

 

 なぜこの二人が

 なぜこんなにもあっという間に




 なぜ俺だけがーー


 問いかけても問いかけても答えは出るはずもなかった。


 葬式が終わると俺は親戚にたらい回しにされた

  

 どこの家も俺には厳しく接してきた


 家事をすると

 「仕事が遅いのよ!」

 「ホントに使えない!」

 「もうアンタ何もしなくていいよ」

 と言われ


 かといって何もしないでいると

 「いいご身分よねぇ」

 「誰のおかげで生きていられると思ってるのかしら」

 と言われ


 「なんでこんな子を残していったのかしらね」

 「どうせなら一緒に逝けばよかったのに」

 と言われたときには怒りと悲しみで心がおかしくなりそうだった

 

 暴力だって振るわれた

 

 ある日、いつも通り散々理不尽な罵声を浴びせられた、俺はその日学校でも揉め事があり心が不安定だった。

 

 「うるせぇよ!毎日毎日!俺はアンタらのストレスのはけぐちじゃねぇんだよ!!」

 

 言ってしまった、自分でもさすがにまずいと思った瞬間、家の中で1番大きい大男が俺の顔を殴ってきた。

 

 あまりの衝撃に体が倒れる


 「お前は住まわせてもらっている身だろうが。いちいち口出すんじゃねぇよ!」


 大男はそう言うと俺の胸ぐらを掴み服で隠れるようなところを何回も殴ってきた


 アザは大量にでき骨にもヒビが入ったような気がする

 

 しかしそれが周りに気づくことは一切なかった

  


 もう散々傷ついた

 心も身体も


 食事も満足に貰えなくなり人として見てもらえなくなるのはもう目に見えていた。


 そして2年生の春、俺は耐えきれなくなり逃げ出した。


 弱いと罵ってもいい、馬鹿にされてもいい。


 でも俺は、あんな所にはもう居たくなかった...


 


 父と母が亡くなってからもバイトをしていたのでお金には意外と余裕があった。

 

 学校からすぐ近くの家賃の安いボロアパートの大家さんに事情を話して部屋を貸してもらうことにした。

 

 バイト代>1ヶ月の最低限度の生活費だったので貧乏ながらもしっかり生活できていた。


 2ヶ月も経つと身体の傷はずいぶん良くなった。


 でも心の方は癒えるには時間がかかる傷が残った。

 

 おかげで学校の方は登校はしているものの誰とも交流をほとんどしない日々を送っていた。


 「あ~こんな生活ダメだとは分かっているんだけどな...」

 

 結局俺は二次元の世界に入り浸り現実から目を背けてしまっていた。

  

 「さぁ、寝るk...うわぁ!」

 

 俺は布団に入ろうとしてコンセントに足を引っかけ頭から床へ倒れてしまった。


 「ヤバい...意識が...」


そして俺は意識を手放した...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「あれ?ここはどこだ...」


 気がつくと俺は


 「俺は...」


 異世界に来てしまっていた

 

 「誰だ...?」


 記憶を失って。

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