9/35

友だちじゃないか

　ふと思いついて、ユーチューブで“ぢ・大黒堂”の『友だちじゃないか』を聴く。

　沁みる。

　沁みるけど、これが沁みる人間は数が限られるんだろうな。

　ビートたけしさんの番組レギュラーの面々で結成されたんだったかな？

　かなりかなり古い歌。

　トータス松本さん（ウルフルズ）

　ユースケ・サンタマリアさん（元バンドボーカル）

　ビートたけしさん。

　三宅裕司さんや野口五郎さんらしき顔も見える。

　野口五郎さんは、ボクよりももっと年上の世代のアイドルで、でも実はギターに関してはかなり評価されてる人というのを、聞いた記憶がある。

　歌の内容はね、ふざけてるようで、意外とね深いのよ。

　いろいろと行き詰まっちゃってるし自己嫌悪でいっぱいで「みんなは幸せになってね」とスネてる男に、「いいから戻ってきてやることやれ（ガンバれ）よ」と言うような歌──という表現が、いちばん近いかな？

　ちょっと、解釈的にザックリ説明しすぎだけど。

　それがね、特別に優しいわけでもロマンチックな言葉でもなくて、スゴく素の言葉で歌われてる。

　それが、なんか、ロマンチックというか味わい深いというか……。

　よかったら、１度、チェックしてみてください。

　昔々の、豪華メンバーの割に中ヒットもしなかった歌(笑)

　でもね、時々、思い出す。

　でも、みんなには思い出さない人生を歩んでほしいけど。

※当時は『インドへ行く』って言葉は、（現実逃避して）『自分探しの旅をする』とか『自分を見つめ直す』とかの代名詞でした。