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四賊六王の物語

 四賊しぞく六王ろくおうの物語。


 眠る前に、ふと頭に浮かんだフレーズ。


 記憶もない。

 構想もない。

 ただ、言葉の響きが良いのでどこかにメモでもしておいて、いずれ創作の時に使おうなどと考えてました。


 で、ふと気になって『四賊六王』でウェブ検索してみると、台湾でそんな映画だか物語だかが既にあるらしいことがわかるけれど、その先が把握できない。

 ちなみにどんな物語だったのか知りたいと思うのだけれど、英文のページに翔んだり『10人の泥棒たち』という映画へ翔んだりと、たどり着けないのです。


 うん。

 なんかよくわからないけど、ややこしいことになったらメンドーだから活用は断念しよう。




 ところで、ボクはボクの知らないボクがいるような感覚が時々あったりします。




 ふと思いついたハズの言葉に、すでに意味があったりして、でも、自分的にはその情報に触れた記憶がない……。




 数年前の夢。

 夢の中で、ボクは、どこか安いアパートだか市営住宅だかの部屋で暮らしていました。


 仕事終わりに買い物して帰宅したボクは台所にだけ灯りを点けて、薄暗い部屋で買ってきた食材をテーブルの上に並べていたんです。


 いきなり、まぶしい光と放電の小さなスパーク。

(映画『ターミネーター』の、時間を越えて現れるシーンの特撮を思い浮かべてください。

 あんな感じです)


 そして、頭の中に響く大音量の『サマエルっ!!!!』の声。

 その声の衝撃は凄まじく、手の先まで電気に打たれたみたいな痛みが走るぐらい。


 で、目が覚めました。



 あまりに強烈な夢だったので、『サマエル』という言葉を検索したら、ユダヤの伝承にある天使の名前にヒットしました。



 でも、その瞬間まで知らない知識です。

 関連するような事柄の知識にさえ、触れた記憶がありません。


「え? まさか、何かのお告げとか?」なんてことも考えましたが、今になって振り返ってみても、ボクの人生にそれらしいことが起きたことはありません。



 1番ありそーな説明とすれば、『本人の自覚がないだけで、過去に触れていた知識が、何かの拍子に断片的に頭をよぎった』というのが、無難な考え方でしょうか。


 ちょっとオカルトな考え方をすると、『ユング心理学でいう集合的無意識から、知識を拾いあげた』とかになるのでしょうか?



 まあ、いずれにしろ、それ以来、ボクは自分の発想のオリジナリティとかそーゆーものに、少し気弱で慎重なところがあります。


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