昨今のツンデレ系幼馴染の不遇さについて
連載小説のネタが切れたのでネタ集めをしていた際に思ったことです。
最近なろう小説を読んでいて、ツンデレ幼馴染の扱いの悪さに辟易した。
私は基本的にハイファンタジーや恋愛系をメインで読んでいるが、作者はツンデレに昔何かされたのかと言いたくなるくらいツンデレへの扱いが悪い気がするのだ。
一つの例だが、
大体ツンデレは主人公の事が好きだが素直になれず、辛く当たってしまう。
その結果、主人公とすれ違いを起こす。
まぁ、ここまでは良い。
よくある話だ。
しかしその後、
主人公がツンデレと決別する。
ツンデレはそれでショックを受ける。
主人公にすれ違ったことを許してもらおうと思い近づく。
主人公に突き放される。
結果、主人公はハーレムを作る or ツンデレは間男に寝取られる。
といった展開が大体待っているのだ。
まぁ結論が変わってくることはあるが、大抵の場合主人公とくっ付くことはない。
それだけならまだ良いが、そこから不幸になるパターンが多すぎる。
ツンデレ側に完全に非があるのであれば、まぁしょうがないかとも思うのだが、大体の場合主人公側にも責任があると思うのだ。
主人公は幼馴染なのだから、ツンデレとは長年付き添ってきている訳である。
長年一緒にいるのであれば、なんとなくでもツンデレの性格が分かると思うのだが、主人公はツンデレの当たりが最近きついとか、そう言った表面上の事ばかり見て、ツンデレの内面まで見ていない。
むしろ幼馴染で一緒にいて且つ好きなんだから、もっとツンデレの事をよく見てやれよと言いたい。
これがあったばかりのツンデレならまだ分からなくはないが、酷い場合は兄妹同然で育ったといった設定があったりするのだ。
逆にツンデレの方は主人公をよく見ていて主人公の事をよく把握しているため、むしろ主人公の方がツンデレに相応しくない気がしてくるのだ。
それでよくツンデレの事とが好きだと言えたものだなとか思ってしまうのである。
更に言うと、ツンデレは大体主人公の傍にあーだこーだ言いながらも側にいてくれるのである。
ツンデレが主人公の事を嫌っていれば、普通は側にはいないと思うのだが……。
そういう所からも、ツンデレが主人公の事を憎からず思っていると読めると思うのだが、主人公は大体そういう風には考えない。
ツンデレの表面上の言葉を真摯に受け止め、幼馴染と離れていくのである。
いやツンデレが好きだったら、もっとよく見てその言葉の裏まで読み取ってくれと言いたい。
なんかここまで来ると、そもそもこの手の主人公とツンデレの相性は最悪だとツンデレの方にも気付いてほしい位である。
その主人公はツンデレの事をよく見てないぞと、口では好きだと言っているがぶっちゃけそこまで好きでもないぞと、そうツンデレに忠告したくなるくらいだ。
そしてツンデレとすれ違いを起こした末、ツンデレが振られる訳である。
その結果起きることは前述した通り、主人公にツンデレを除いたハーレムが出来上がる訳である。
そしてツンデレがそれを見て後悔したり、間男に寝取られたりするのだ。
いや、ツンデレなんか悪いことしたか!?
私はそう声を大にして言いたい。
確かにツンデレが素直になっていれば、この種のすれ違いは起きていないだろう。
たまにやり過ぎてモラハラになっている場合もあるのは事実だ。
だったら、主人公もその段階で怒れよ!!
そしたらツンデレだって主人公に嫌われたくないんだから態度を改めるだろ!!
それで態度を改めないのであれば、ツンデレ側の非を認めざるを得ないが、大体の主人公は限界ギリギリまで耐えてからブチギレるのである。
元々、主人公がツンデレの事を幼い時から好ましく思ってないパターンもあるが、小さい時は好きで途中でモラハラが過激になっていった結果、嫌いになったというのであればモラハラが酷くなった段階で注意しなかったのもどうかと思うのである。
そして思うのだ。
そこまでツンデレに色々とやられていたら、普通女性不審になるだろと。
ツンデレと言う女に今まで好き勝手やられてきたくせに、女に対して不信感を持たないのかと思わずにはいられない。
ツンデレと言う壁がなくなって、アプローチしやすくなったと言えども、いきなり女が寄ってきてチヤホヤされたら不信感持たないか?
そしてその状況をツンデレに見せつけて、優越感に浸るというのもなんか違和感を感じてしまうのだ。
まぁ、この辺りまでならツンデレ側にも非があると言えばあるので仕方がないかなと思う。
そもそも、その手の主人公とツンデレは相性が最悪である。
そんな主人公ではツンデレの事を幸せにはしてくれないだろう。
だから、ここで別れるのはツンデレの今後を考えればアリな位である。
しかし、ここから好きでもない男に寝取られたりなんなりされ不幸になってるのを見ると、違和感と言うかなんかモヤモヤしたものを感じてしまうのだ。
特に些細なすれ違いから始まって最終的に寝取られましたとかだと、もう吐き気を催す邪悪としか言いようがない。
個人的には、この手の話はツンデレだけでなく主人公側にも十分な非があると思うのだ。
だからこそ主人公だけが幸せになり、ツンデレが不幸になる展開に納得がいかないのである。
ではツンデレに相応しい主人公とはどんなキャラなのか。
それはツンデレの事をしっかりと見ているグイグイ攻めてく系の主人公ではないだろうか。
そう言った主人公であればツンデレの究極スキルである≪デレ≫をしっかりと見せてくれるはずだ。
ツンデレの≪ツン≫の部分しか見られないような主人公では、ツンデレの魅力を十全に引き出すことが出来ないのだ。
そしてその力不足を前面に押し出し、ツンデレにざまぁしましたというのでは、ツンデレがあまりに可哀想ではないだろうか。
私はそこまでツンデレが好きな訳ではない。
ツンデレよりはヤンデレの方が好きである。
しかし昨今のツンデレに対する扱いの悪さについて、ちょっと語りたくなってしまっただけなのだ。
最後に、ツンデレが報われる良い小説があれば紹介してください。
何卒、お願いします。
反論等色々あると思いますが、ご意見があれば色々と参考になると思うので、感想入れていただけると助かります。