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Save89 イロイロ

 翌朝、朝日に照らされ目が覚めた俺は、隣で気持ちよさそうに寝ているミライを見た。すぅ、すぅと乱れることなくリズムを刻み、安心しきった表情だ。


 俺の部屋に来てからは、まぁ、イロイロあった。ぜひとも想像力を総動員して妄想を掻き立ててくれ。俺もまさか日付が変わるとは思わなかったよ。


 隣にミライを寝かせたまま、俺もベッドから出ずにミライの顔を眺めていた。


「本当に、俺には勿体ないくらい可愛いよなぁ」


 そう呟くと、俺はミライの頭を撫でた。

 俺と同じシャンプーを使っているはずのその髪は、俺よりもサラサラしていて、寝る前にお風呂に入ったのに俺とは全く違う、女の子特有の甘いような匂いがした。


「……さて、起きてるんだろ?」

「……バレてましたか」

「まったく……」

「キラ君には勿体ないくらい可愛い私が目覚めました。何か言うことは?」

「好きだ。愛してる」

「んぅ~~~///……ごほん。そうじゃなくてですね」

「違うのか?」

「違わないですけど! でも他に言うことがあるでしょう?」


 ミライは俺に人差し指を突きつけ、何かを訴えてきた。はて、他に言うことなんてあったかな?


「おはよう?」

「なんで疑問形なんですか朝の挨拶しないで愛を囁くとかどうかしてるんじゃないですか?」

「いやだったのか?」

「──」

「え? 聞こえないな~」

「……う、嬉しかったに決まってるじゃないですか! 言わせないでくださいよ!」

「でも今までミライは普通に散々言ってきてたよね?」


 何を今更。いつもミライが俺に言ってることを俺が言っただけじゃないか。それだけで何騒いでるんだ。


「それとこれとは話が別です! 言うのと言われるのでは違うんです!」

「面倒臭いな~」

「キラ君は慣れてますもんね。告白されたりするの。なんたって三人の妻を持ってるんですから」

「……」


 それを言われたら押し黙るしかあるまい。てかそれ言う? ミライ許してくれたんじゃないの?


「私、嫉妬深いって言いましたよね?」


 言ってたな。まぁ、そこも可愛いんだけど。そこも好きなんだけど。それより自然に思考読むとか流石っすミライさん。


「早く下に降りましょう? 皆待ってますよね? この時間じゃ」


 今の時刻は十時ちょっと前。この時間なら九割九分九厘起きているはずだ。まぁ、降りるのは良いんだけどその前に。


「ミライ」

「なんで──んっ!?」


 ナニがあったかは省くとして、起きてから一時間後くらいに俺達はリビングに行った。


「おはよ」

「おはようございます」

「おはよう二人とも。でも朝から何してたの? 一時間くらい前から起きてたわよね?」


 リビングに入り、挨拶をすると、間髪を入れずにカオリから返事が返ってきた。でもその返しは少し怖いかな。


 リビングの中を見回すと、案の定全員揃っていた。アンラなんかソファの上で寝てるし。昼寝だとしても早すぎるぞ。

 ブルーとレッドは、いつもなら鍛冶場にいるのだが、今日は最初からあったパソコンのような機械を弄っている。てか見た目まんまパソコンなんだけど。

 少し気になったので話しかけてみる。


「何やってんだ?」

「「あ、おはようございます!」」

「おはよう」

「これはですね、何故か気が向いたのでパソコンを弄っていたら」

「【【Another world・Online】攻略・雑談スレ】というものがあったので」

「「スレ見てました!」」

「そ、そうか……」


 このゲームの攻略スレが立つことは予想できていたのでそこまで驚きはないが、今まで一緒に喋っていたブルーとレッドが個別で喋ってることに驚いた。因みに、ブルー、レッドの順だ。

 まぁ、それは置いておいて、やっぱりいつかできると思っていたが、いざ立ったと言われると心惹かれるなぁ。少しだけ見てみようか。


「俺にもスレ見せて?」

「「え、あ……はい! どうぞ!」」


 俺が言うと、二人は少し動揺してから了承の意を伝えた。

 早速画面を覗き込み、冒頭から流し読みすることにする。


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