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チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!  作者: しりうす
創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も
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Save50 あれ?こんな予定じゃなかったのに

 こうして考えてみると、俺達のパーティーはかなり恵まれたステータスを持っていると思う。

 ミライとサクラはスキルさえあれば連発は無理だけど【概念属性魔法】は使えると思う。

 カオリは職業が【舞姫】と【剣姫】って言う女性専用職についているから、華麗に戦うこともできる。【剣神】にもなってるから、まさに蝶のように舞い、蜂のように刺す、って戦法ができる。


 と、こうして振り返ってみると、このゲームはアンバランスすぎる。公平じゃないよね。だってガチャでNPC出しちゃったら他のプレイヤーは絶対に一人じゃ勝てないし。絶対新しい追加要素あるよね。進化とか。


「進化か~。俺は人だから超人(ハイヒューマン)になるのかな?サクラは森霊族(エルフ)だから森護種(ハイエルフ)かな?」

「──【追い風(テールウィンド)】!」

「……◆■◆●──【向かい風(ヘッドウィンド)】」

「おぉ!?」


 いきなり正面から凄い勢いで風が吹いてきた。さらに後ろには凄まじい勢いで俺に追いつこうとしているミライとサクラがいる。魔法名が聞こえたけどあれは【風属性初級魔法】の俊敏アップと相手の俊敏低下の魔法だな。でもまぁ、やられたらやり返すのが礼儀だよね?


「──【突風(ガスト)】!──【乱気流(トゥルブレンツ)】!」

「そうはいきません!──【風壁(ウィンドガード)】!」

「そんなの突破できない訳がないだろ!」

「きゃぁー!」


 ミライには悪いけど、魔法で負けはしない。


 それから数分間飛行して、元の場所に戻ってきた。


「なんで戻ってきたのよ。そのまま行けばよかったじゃない」


 最初はそう思ってたけど、意外と魔法戦が楽しくて、ね。


「魔法戦が楽しかったから、もっとやりたいなと思って」

「別にいいけど、それじゃあ私が何もできないじゃない」

「【回復魔法】があるだろ」

「普通に戦いたい!」

「なら接近戦しかなくね?」


 接近戦がメインだろ?


「よーしっ! そうと決まればミライとサクラと私の連携でキラをフルボッコにするわよ!」

「おーっ!」

「……おー」


 え、サクラも参加するの? 魔法だよね? 弓じゃないよね?


「では行きます! 先手必勝!──【落雷(ドンナーシュラーク)】!」

「……続く ●●●●───【(レイン)】」


 なるほど。【風属性最上級魔法・落雷】は発動から攻撃まで少しタイムラグがあるからその間に少しでもダメージを大きくするために【水属性上級魔法・雨】を使ったのか。だが──足りない。


「──【神護(ゴットプロテクション)】」

「あっ!」

「……チッ」


 その程度の魔法じゃあこの防御は敗れない。あとサクラ? 舌打ちはよくないと思うなぁ。


「喰らいなさい! 【一刀両断】!」


 いつの間にか俺の後ろに回り込んだカオリが、剣を掲げ切りかかってきた。ってそれ殺しにかかってるよねぇ!?


「危ないだろ!? 【縮地】!」


 その程度の剣速なら余裕でよけられる。


「動かないでください!──【束縛(バインド)】!」


 今度は【闇属性中級魔法・束縛】か。動きを止めて威力がある魔法や技を打つつもりなのか?


「……援助 ■■●●──【麻痺(パラライズ)】」


 む。サクラもそっちに乗り換えたか。


「行くわよ! 【明鏡止水】! 【百花繚乱】!」


 カオリは【明鏡止水】で極限まで効率的に動けるようにして、そこに全体からの攻撃を受け流しつつ攻撃できる【百花繚乱】を使って反撃されてもいいようにしたのか。かなりいいコンボだと思う。でも──


「【金剛不壊】──【回復(ヒール)】」


 俺の場合、この程度で状態異常は解けるし、カオリは攻撃しなければ大丈夫だから躱すだけ。【百花繚乱】はカウンター技だからね。一応保険として【金剛不壊】使ったけど。


「サクラちゃん!」

「……わかた」

「「★★★★───【焦炎熱地獄】!」」


 広範囲殲滅魔法か。恐らく【紅蓮属性魔法】だな。ならこっちも対魔法で対抗するのみ!


「──【絶対零度(アブソリュート・ゼロ)】」


 あっちが【紅蓮属性魔法】を使うならそれよりも上の威力の魔法を使えばいい。

 ということで【氷属性魔法】と【氷結属性魔法】を合成して作った魔法【絶対零度】! これから先、魔法の解説は簡潔になるな。今だって魔法名は分かるけど何を合成したかまではわからなかったし。


 俺が放った魔法は、ミライ達の魔法と少しの間拮抗していたが、数舜後には相殺されていた。そうなるように設定したけど。


「背中ががら空きよキラ! 【電光石火】!」


 また後ろに回り込まれた!? どうやって回り込んでんだよ!? あ、待って、それはまずい! どうする──!?


「“障壁展開”!」


 咄嗟にできたのが、今装備している純白翼のコートの特性[障壁展開]だった。間一髪展開が間に合って攻撃を防ぐことができた。あ、あぶねー。


「惜しい! あと少しだったのに!」

「カオリは隙がありすぎだぞ?」

「へ?」

「【居合】」


 回避可能な武技を使ってカオリを牽制しようと思ったんだけど……


「きゃぁぁああ!」


 あっさりカオリは倒れた。あれ? こんな予定じゃなかったのに。お返しに【電光石火】使おうと思ったのに。


 カオリが倒れたので残りがミライとサクラになり、


「今度こそこれで決めます! サクラちゃん、行きますよ!」

「……ん!」

「「★★★■ ■●▲★──【氷炎獄】!」」


 これは【氷結属性魔法】と【紅蓮属性魔法】の合成魔法だな。効果は相手を氷で襲い、氷が付着したところを炎で攻撃するとかいう強力な技だった気がする。相殺してもいいんだけど、カオリが倒れちゃったしそろそろ終わりにしたいから一気に決める。だからまずは──


「──【反射(バウンド)】」


 【概念属性中級魔法・反射】で【氷炎獄】を跳ね返す。それには当然──


「「[障壁展開]!」」


 何かしらの防御をする。攻撃しても【反射】で跳ね返ってくるしね。だから俺は──


「──【固定(フィット)】──【流星群(メテオール)】!」


 【概念属性中級魔法・固定】で動けなくしたところに【土属性神級魔法・流星群】を使い、一撃必殺の魔法攻撃とした。これには対処のしようがないミライとサクラは、俺に倒された。……HPはしっかり残ってるよ?


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