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チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!  作者: しりうす
創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も
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Save49 馬カオリなの?

 朝食を食べ終え、【マジエンスシティ】に向かって早数時間。【マジエンスシティ】までの道のりにいくつかあるうちの一つ、【サイス】までやってきていた。

 因みに、ほぼずっと走っていたので、予想よりだいぶ早く着いた。勿論常時【聖属性初級魔法・回復】(【賢者】による威力弄り有り)+【昇華】をかけているので疲れなどない。


「予想より早くここについたわけだが、何する?」

「私はお腹がすいたわね」

「私もです」

「……餓死する」


 サクラよ、そこまでか。数時間前に食べただろうに。


「皆お腹空いてるようよ?」

「じゃあ時間も時間だしお昼食べるか」

「どこにする!?」


 食いつき早いな。サクラよりカオリの方が早く餓死するんじゃね?


「そんなことないわよ」

「いいえカオリ、ありえますよ」


 何故かカオリまで俺の心読めるようになってるんですが!?

 ま、待て、カオリも俺の心が読めるようになった理由はともかく、この流れだといつかサクラにまで心を読まれてしまう! それだけは死守しなければ!」

 ……でも心を読まれるのなんて二人も三人も変わらないよな。あぁ、俺のプライバシー……。


「さぁキラ! プライバシーとか言ってないでご飯よ!」

「そうやってナチュラルに俺の心読むのやめてくれませんかねぇ!?」

「悔しいならキラも読めるようになればいいじゃない!」

「そういう問題じゃねーんだよ!」

 

 そもそも、どうやって心読むんだよ。アイコンタクトで会話できてるやつとかいるけどホント意味不明。な? そう思うだろ? という視線をミライに向けてみた。


「努力あるのみです」


 あ、うん。ミライの場合はアイコンタクトで会話とかじゃなくて普通に心読むだけだね。他の人も本当はそういう絡繰りなのかな?

 でも、心を読むまで行かなくても、相手がどう思ってるのかがわかるようになれば戦闘とかの時の連携が上手くなるのかな。……頑張ってみるか。できるとは思わないけど。ってかそれよりも読まれないように努力するべきだよな。よし、それ優先でやろう。



 その後、冒険者ギルド兼酒場に行って、そこでご飯を食べた。味は……カオリのよりは良かったと思う。比較にならないな。


「キラに貶されたわ」


 誤解を招くような発言はやめような。


「……あと少し?」

「明日には着くんじゃないか? このペースだと。いや、明日には着こう。いざとなったら俺が先に行って【転移】で移動すればいいし」

「……わかた」


 結構な時間一緒にいたからか、サクラが言いていることがわかるようになった。


「キ~ラ~、ガチャ引きたーい」

「どうぞご自由に」

「お金」

「ミライ、ちょっと散歩しようぜ」

「お・か・ね!」

「持ってるだろ?」

「キラが約束破る人だとは思わなかったわ」


 仕方ない。出してやるか。今、約束守れとか思った奴、毎日10万払えって言われてるようなもんだぞ。払えるか?


「さぁ引くわよ! てりゃぁぁぁぁぁぁあああああああ!」

「たわしだな」

「たわしですね」

「……当然」


 満場一致でたわしが出ると予想。


 結果は、まぁ、うん。カオリの名誉のために言わないでおくよ。ただヒントを上げるとしたら、最初の頃のカオリに戻った。


「やっぱりね! 絶対そうだと思ったわ! もう引かない!」


 でも、明日には引くよな。


 

 昼を食べ終え、一休みしてから【サイス】から出て【マジエンスシティ】に向かった。


「ねぇ、キラ? NPC使っちゃいけなかったの?」

「ダメじゃないけど、自分の足で行きたかったんだよ。ほら、【オーネスト】の時は蒼龍だっただろ?」

「そう言うこと。私、歩くの飽きたからNPC使っていい?」

「それは自分で決めてくれ。その代わり、置いていくなよ?」

「置いて行かないわよ。危ないじゃない」


 いや、レベル最大だしそこまで危険じゃなくね?


「何にしようかしら……ペガサスでいいわね」


 そう言ってカオリはペガサスを出した。


「カオリだけずるいですね。私も出します!」

「……私も」


 え? 歩くの俺だけ? 何それ悲しい。


 ミライ、カオリ、サクラがそれぞれ鳳凰、ペガサス、スレイプニルに乗って空を飛んで移動していたが、俺だけは全力で走って付いて行っていた。

 魔法のおかげで疲れないとはいえ、周りの景色もあまり変わらないので飽きてきた。だからと言ってNPCを使うのもなんかあれなので、魔法を使う。


「──【飛行(フライ)】」


 この魔法は度々使っている。使い勝手が良いからな。速度も調節できるし。今の俺ならミライ達よりも速いんじゃないか?ちょっとやってみよう。


「ミライ、カオリ、サクラ」

「何ですか?」

「何よ?」

「……ん?」

「俺を捕まえてみて」


 俺はそう言うと同時に一気に加速した。一応、つぶれないように【風属性中級魔法・風壁(ウィンドガード)】使ってるけど。


「ちょ!? 待ちなさいキラ!」

「わ~キラ君~待ってくださ~い」

「……待って~」

「ミライとサクラは何楽しんでんの!? 置いて行かれたのよ!?」


 置いては行かないよ?なんでこんな時だけ心読まないの?馬カオリなの?


「あぁ! もう! ミライ! 【転移】使って!」

「使えませんよ? 何言ってんですか。【概念属性魔法】なんて普通使えませんよ」


 ミライの言う通りだね。普通は使えない。MP量の問題とかあるしね。


 いい機会だから説明すると、このゲームはプレイヤーごとにそれぞれランダムにステータスと上昇値が割り振られていて、全てが最高値なプレイヤーもいるし、最低値のプレイヤーもいる。俺は全て普通より少し上くらいかな?ミ ライはステータスこそ普通だったけど、全ての上昇値は最高値並みだった。

 

 カオリは素のステータスが全体的に結構高くて、上昇値は微妙に普通より上だった。


 サクラは魔法攻撃力と俊敏のステータスが高くて、上昇値はそれにプラスしてMPが最高値に近かった。


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