Save36 何だこれ。可愛い。
ここからは個人の作業なので、しばらく無言だろう。その方が集中できるからいいけどね。さて、俺のスキルは……?
【スキル】
PP:45,256,160
【先読み】PP:500 【強化〈攻〉】PP:1000 【強化〈防〉】PP:1000 【魔法陣解析】PP:5000
【模倣】PP:5000000 【昇華】PP:10000000
思ったより少なかったな。でも必要PPが多すぎない……?
しかも【模倣】とか【昇華】とかチートじゃない? でもそれらのスキルを余裕で買える俺の所持PPが一番ヤバいよね。
勿論全て取得しますとも。あ、前回は、アナウンス音がうるさくて頭が痛くなったけど、【設定】を見てたら、アナウンス音ON/OFFがあった。当然OFFにしましたとも。
〈スキル【先読み】を取得しました。〉
〈スキル【強化〈攻〉】を取得しました。〉
〈スキル【強化〈防〉】を取得しました。〉
〈スキル【魔法陣解析】を取得しました。〉
〈スキル【模倣】を取得しました。〉
〈スキル【昇華】を取得しました。〉
〈残りPPは30,248,660です。〉
今回はログウィンドウに表示されただけだったから全然余裕だった。
今回取得したスキルで一番ヤバいのが【昇華】だと思う。だって、説明文を見る限り【剣神流剣術】とかを強化するんでしょ? ヤバいよね。
逆に、【模倣】もチート並みだと思うけど、何を模倣すればいいの? 正直、戦闘なら【武神】と【賢者】があるから問題なし。武具作成とかは、俺が作る予定ないからいらない。
他にある?なくね? 俺はないと思う。あったら教えて。……説明見たら3分間だけ相手が使った武技を使えるようになるってだけだった。ん~微妙!
さて、スキル選び終わったし、ミライが何してるのか見てみようかな?
「ミライ、何やってるんだ?」
「……」
「ミライ?」
「……すぅ……すぅ……」
ミライは寝ちゃったか……。ミライは、サクラの肩に頭を乗せて眠っていた。じゃあ、サクラは?
「サクラは何やってるんだ?」
「……」
サクラも寝てるのか?
「……すぅ」
寝てた。って言うか、何だこれ。可愛い。サクラは元々、背が低くて小動物的な感じがしてたから、こうやってコクコク動きながら寝てると、とっても可愛く思える。改めて言うが、俺はロリコンじゃn(ry
「カオリ、お前は起きてるよな」
「もちろんよ。スキルが多すぎて迷うのもあるのだけれど、もっと大切な問題があったわ」
「なんだ?」
「PPが無いのよ……!」
あ、あー、なるほど。PPは、魔物を倒すことで得ることができる。つまり、今まで魔物を倒していないカオリはPPが少なくて、取れるスキルがほぼ無いのだろう。可哀そうに。PP譲渡とかできればいいのにね。あげないと思うけど。
でも、そうか……。PPがないのか。カオリがそうならミライもそうだよな。じゃあ、明日はPP稼ぎでもするか?
「なぁカオリ。明日PP稼ぎに行くか?」
「そうね。そうしようかしら。でも、どこに行くの? 【荒れ果て荒野】はごめんよ?」
「んー……【始まりの森〈深部〉】にするか?」
「そこなら大丈夫そう、かしら? でもサクラが危険よね」
「その点ならサクラにはNPCがいるから大丈夫だろ。オーディンとかトールとかいるし、【アイギスの盾】があるから、防御も大丈夫だろ」
「……そうね。じゃあ、何で移動しようかしら? 【転移】?」
「あいにく俺は行ったことないからそれは使えない。明日は地上移動でいいんじゃないか? 俺は白虎、ミライは麒麟。カオリはペガサスかユニコーンでサクラはスレイプニルなりカオリが貸すなりすれば全員行けるだろ。面倒だったら蒼龍か黄龍で行けばいい」
「ならそれで行きましょうか。それじゃあ、私は寝るわね。おやすみ、キラ」
「ああ、おやすみ」
さて、明日の予定が決まったが、まずすることは朝一で【荒れ果て荒野】に行ってレベル上げだよな。夜でもいいけど、PP稼ぎで疲れてそうだから、最初に行った方が良いと思う。
あれ?【荒れ果て荒野】で俺がサポートしながらPP稼いだ方が効率良いよね? そうしようかな。これを12日間繰り返すのか……面倒くさい、とは思ってないけど、家を手に入れたら何をしようかな? 今までスルーしてきたけど、ストーリーも関わってみたいよね。
と、ここまで考えるのが限界までみたいだ。もう眠気が強すぎる。もう寝よう。




