表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/176

Save15 ガチャ引きましょうよ!

【お知らせ】

 メンテナンスが終了いたしました。


【お知らせ】

 アップデートが終了いたしました。今回追加されたコンテンツは以下の通りです。


・ガチャの実装

・魔物を倒した時に【G】が貰えるようになる

・新エリアの開放

・新しい魔物の追加

・新しい称号の追加

・新しいアイテムの追加

・新しいスキルの種類、【エクストラスキル】の追加

・新しい【コモンスキル】の追加

・満腹度を追加

・新ストーリー追加

・上限レベル制限解除

・一日に上げられるレベル制限



 朝起きたら視界の端にメールのアイコンがあったので見てみると、このようなことが書いてあった。


 メンテナンスは多分ログアウト不可の事だと思うから無視。問題なのはアップデート内容だ。

 ガチャ? 運営は何を企んでいる? ガチャの景品によるプレイヤーの監視? 新規プレイヤーを増やすためのテコ入れ? デスゲームにしたことへのお詫び? 遊び? それとも──全て、か?


 他にも確認したいことがある。例えば【新しいアイテムの追加】。何が追加されたんだ? このお知らせの中にはアップデート内容の詳細が載っていない。自分たちで確かめろ、と言うこと?


 【エクストラスキル】? 【ユニークスキル】とは違うのか? そもそも、【ユニークスキル】自体俺しか持ってないんじゃないか? 【コモンスキル】を追加してどうする? ただの思い付きか? そうかもしれない。


 後は【満腹度の追加】か? 【新ストーリー追加】は別に関係ないしスルーでいいか。満腹度、か……。【料理】取っておいて正解だったな。今は最高レベルまで上がってるから余程のことがない限り空腹度は気にしなくていいかな。


 一通りの確認が済んだころ、俺は今まで無視していたことを意識するようにする。今まで無視していたこと、それは……


「すぅ……すぅ……」


 こいつ……!

 そう、ミライだ。昨日と同じく全裸である。


「起きろ!」

「ひぅ!……ぁ、キラ君。おふぁよ~ごじゃいましゅ~」

「ああ、おはよう。じゃねーわ! ねぇ、何で全裸なの!? 何で一緒のベッドで寝てんの!?」

「え? えっと……一つずつ、説明しますね。まず、全裸の理由。それは、私がお風呂から上がったままキラ君の布団に潜り込んだからです。……あ、これ、両方の説明になるね」

「ほう。風呂上がりの全裸のまま俺の布団に潜り込み、そしてそのまま寝た、と。そういうことだな?」

「うん! そういうこと!」

「──【電撃(ショックボルト)】」

「あばばばばばばばばば」


 とりあえず【雷属性初級魔法・電撃】を打っておいた。本気でやると筋肉が破裂し、皮膚が捲れ上がり、血が四方八方に飛び散るというグロいことになってしまうので、ビリビリと痺れる電撃だ。


 どれくらいの威力なのか簡単に言うと、長時間正座し続け、足が痺れているところに足を突かれた時に来るあの感覚の2倍くらいだ。……そこまで威力なさそう。


「もう! ひどいですよ! か弱い女の子の寝起きに電撃を浴びせるなんて! そこは朝から美少女の裸を見れたんだから拝むとか、襲うとかしてくれてもいいと思うんですけどな~。だからほら、早く服脱いで」

「お前はもう既にか弱くないし、美少女なのは認めるけど拝まないし、襲わないし。ってか服脱がせようとすんな!」

「え~」

「【でんg───   

「わー! わかりましたから! もうしませんから! こんなこと!」

「わかればいいんだよ、わかれば」


 まったく。ミライは可愛いんだけど恥じらいがないからなー。俺に対しての。それさえあれば完璧なんだけどな。

 それより、いつか本当にミライを襲っていそうで怖い。この調子だと1ヶ月持たないで理性が吹き飛びそう。


 その場合、どうしようか。……あれ? ミライに普通に受け入れられてる未来が見える。しかもミライが喜んでいるような……。

 そ、そんなことはないはずだ!……多分。……きっと。……恐らく。……ないよね?………………ってか、この状況って、女の子から誘われてるのにそれに乗らないチキン? 据え膳食わぬは男の恥ってやつ?……はぁ。


「ミライ、わかったなら服を着ような。この状況でカオリが来たら───」

「ミライ! キラ! 起きなs───ごめんなさいね! ごゆっくり~」

「ほらこうなる。だから今度からはやめてくれよ?」

「むぅ。わかりました……」

「よし、それじゃあカオリを追いかけますか。そんな遠くまで行ってないといいけど」



「ふむふむ。なるほど~」

「お前ホントにわかってる?」

「わかってるわよ~。つまり、ミライが夜這いをかけて、それにキラが欲情したってことでしょ?」

「後半が間違ってるな。……あれ? 全部か?」

「どっちでもいいわよ。……さて! キラ! あなたならもう【お知らせ】読んでいるでしょう?」

「ああ、勿論だ」


 ミライのせいで起きられなかったし。


「早速ガチャ引きましょうよ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ