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間のお話ー下校中
その日の下校中、碧彩は結亜と話していた。
「てかさー、碧彩何で数学嫌いなの?」
「うーん、特に何かあった訳では無いんだけどねー。」
小林先生が碧彩の叔父だということは結亜にも内緒だ。
「ただちょっと数字に弱くてさー。」
「数学出来なくてもそれ以外できればいーんじゃない?数学出来ない女子ってモテるじゃん」
「モテるモテないは関係ないの!数学だけ出来ない天才はいない!むしろ天才は数学出来てなんぼでしょ!これはメンツの問題!」
「あーそうなんだ、でも教えれば出来るしなー、碧彩は案外参考書読めば出来たりして。」
「それは結亜の教え方が上手いから・・・」
「あーそれはあるなー、だって私教え上手だから」
「まぁ私が天才っていうのもあるけど」
「あーはいはいそうでござんしたー」
「何その言い方ー笑。まぁいいや、今日はその分いっぱい教えて貰うからー!」
そう言うと碧彩は走り出した。
「結亜早くー!」
「あ、待ってよ碧彩ー、速いよー!」
結亜は急いで碧彩を追いかけた。