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天才さんは数学ができない  作者: 城園ふわり
3/8

碧彩が数学だけ出来ないのには理由があるのっ!

碧彩が数学だけ苦手なのには理由がある。


「はーい、席につけー」


その声の主は、碧彩と結亜の担任、小林 優太だ。


この男が、その原因だ。


小さい時、算数を勉強していた時のこと。


その年齢にしては難しい問題がわからず、叔父に聞いたところ、「碧彩そんなのもわかんないのー?」と言われ、それから数字に弱くなった。


・・・もっとも、碧彩の数学嫌いの元凶である小林本人は知らないだろうが。


そして、碧彩には数学で点を取りたい理由が2つある。


ひとつは、「天才」に数学だけできないことは有り得ず、数学が出来ないとメンツがつぶれるから。


もうひとつは、この男が数学担当だから、そしてこの男が碧彩の叔父だからだ。


もちろん、学校ではその事は内緒だ。


もちろん結亜も知らない。


名字が違うため、今のところはバレていない。


数学だけが出来ない碧彩は、いつも叔父に、バカにされている。


そんな男が担任とあっては、碧彩は学校でも馬鹿にされかねない。


碧彩が勉強する理由は、「叔父に馬鹿にされないため」でもあるのだ。


「・・・あ、みあ、碧彩ー!」


「・・・はっ!え、結亜?」


「・・・はっ!じゃないよもう下校時刻でしょ?」


「・・・え?」


「・・・え?じゃないよもうボケっとしすぎだよもー!今日家で数学やるんでしょ?」


「う、うん!待ってて今準備する!」


そう言うと碧彩は急いで準備し始めた。

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