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天才さんは数学ができない  作者: 城園ふわり
2/8

どうして数学の小テストなのっ!?

校門をくぐったところで、「おっはよー!」と後ろから声がする。


この声は結亜である。


が、ガン無視の碧彩。


「おぉい、それはないよぅ!」


ここで碧彩は「ん、おお、おはよう・・・えっと、名前なんだっけ?」と返す。


「おぅい、ゆあだよぅ!鈴木に結ぶに亜細亜の亜で鈴木結亜!」


これがいつもの2人のお決まりのパターンである。


この2人は仲が良く、いつも一緒にいるため、2人合わせて「みゆあ」と呼ばれている。ちなみに結亜は銀待遇である。


「ところで碧彩、明後日数学の小テストだけど勉強進んでる?」


「・・・え?明後日?数学の?小テスト?・・・何それ?」


「え、碧彩知らないの?明後日数学の小テストがあるんだよ!あ、もしや、また先生の話聞いてなかったの?」


「だって・・・数学なんて聞いてもわかんないし、それにその時は多分理科やってたから・・・」


「碧彩はさー、わかんないからこそ聞いとこって、そんな気持ちないわけ?」


「ないわけ。あ、教室だからここから先はタブーで。じゃあ、今日は・・・」


「もちろん!じゃあ、いつものとこで。」


わかったー、と答え碧彩は自分の席へついた。


すぐさま周りに沢山の人だかりができる。


「あ、あのっ、おはようございますっ!」


「碧彩さん、今日って空いてますか?」


「この問題わかんなくて、教えてください!」


「かっ神羽、今日よk」


「悪いけど今日は結亜の妹の勉強見てあげないと。だから今日はごめんなさい、またあとでいいかしら?」


「そっか、そうだね、明後日小テストだし!」


キーンコーンカーンコーン。


蜘蛛の子を散らすように皆が去っていったあと、碧彩はこっそりため息をついた。





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