【玉座の支配者/響く声と仮面の任務】
第一章とか第二章の区切り方がいまいちよくわかってない・・
ここおかしいぞとか思ったら アドバイスください・・
魔導スクリーンの光が静かに明滅する。
じゅぴが展開する情報制御卓に、波のような魔力振動が走った。
「――きたっす。精神伝達魔法《幻響連絡》、セリナからの初報告っす」
玉座に座るせつなが、軽く指先を上げる。
「繋げ」
淡い光の波が空中に放たれ、仮想ウィンドウが一瞬だけ開かれる。
だが、そこに姿はない。ただ“声”だけが、確かに届く。
(――こちらセリナ。街への潜入、完了しました。現在、主要通路にて周辺状況を観察中。
生活インフラは機能。防御は緩いが、住民の視線に不自然な緊張あり。ギルドでの登録を希望。許可をいただけますか)
城内に一瞬、静寂が満ちる。
じゅぴが魔力波長を確認しながら、ウィンドウ越しににやりと笑った。
「おぉ〜、声の張りも震えもゼロっすよ。さすが“あの子”、最初から完璧にキメてきたっすね♡」
隣で、リィナが黙ったままじゅぴを一瞥する。
「喋らないで……せつなの声、ちゃんと聞こえなくなっちゃう」
「……っ!」
せつなが静かに口を開いた。
『……よくやった、セリナ。登録を許可する。
だが目立つな。言動を制限しろ。……できるなら、信頼も得てこい』
(かしこまりました。せつな様)
通信が切れると同時に、魔力の波がふっと収束する。
玉座の間に再び、淡い光だけが残った。
「……潜入完了、っと。街の様子、“ちょっときな臭そう”っすね」
じゅぴが魔導記録装置へ指を滑らせる。
魔力波形が記録され、空間座標が更新されていく。
「目立たないように、って言ったっすけど……セリナ、ああ見えて実力ガチだからなぁ〜……つい過剰にやっちゃうんすよね〜」
「だから、わたしがついていってあげればよかったのに」
リィナが、冷たく、それでもどこか甘えるような口調でぽつりと呟く。
「せつな、ほんとにセリナひとりで大丈夫なの……?」
「信頼している。……お前たちと同じくな」
その一言に、リィナが少しだけ表情を緩めた。
「……じゃあ、わたしはせつなの横で、ずっと“何かあったとき”に備えてる。
セリナに先、越されないように……ね?」
「こっちは常時バックアップっす♡ 何かあれば、秒で回収してくるっすよ」
玉座に座ったせつなは、二人のやりとりを黙って聞きながら、視線を街の方角へと向けた。
(セリナが拾ってくる断片から、この世界の“全体構造”が見えてくる)
そして、静かに目を閉じる。
玉座の支配者は、次の一手を、すでに思考の中で組み上げ始めていた。
セリナからの最初の報告回です。
潜入先での緊張感とは対照的に、ネザリア城ではじゅぴとリィナが静かに火花を散らしてますね。
でも、ふたりとも根底には“せつな様への信頼”があるからこそ、張り合ってるように。
せつなの冷静な判断と、少しずつ心を見せる部下たち。
仮面の任務が本格的に動き出し、情報戦の幕開けといったところです。




