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【完結済】堕神ノ書 〜異界支配の始原〜  作者: せつな
第二章【仮面の潜入者】
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【初めての依頼】

毎日20時に更新!



セリナが仮登録証を差し出すと、受付の女性は微笑みながら数枚の依頼用紙を取り出した。


「初めての方には、比較的安全で、街周辺の土地に慣れるのにちょうどいい依頼を紹介しています」


彼女が並べたのは三件――どれも、いかにも“新人用”という雰囲気を纏っていた。


【薬草採取:東の丘陵地帯】

 目的:ヒリ草10束の採取

 報酬:銅片8枚(+品質により追加報酬あり)

 内容:ギルド指定の薬草を東の丘で採取。魔物の出現報告はないが、野犬・獣人に注意。


【配達依頼:鍛冶屋から宿屋へ】

 目的:剣2本の納品

 報酬:銅片4枚(+時間ボーナスあり)

 内容:街の西区画にある鍛冶屋から、中央の宿屋まで武具を安全に届けるだけの依頼。


【清掃協力:孤児院の手伝い】

 目的:施設内の掃除と片付け、子どもの見守り

 報酬:銅片6枚(+感謝の品あり)

 内容:街南部にある小さな孤児院。スタッフ不足のため、数時間の簡単な手伝い。


セリナは一つひとつに目を通しながら、無言で選択を考える。


(薬草採取……街の外に出られるのは大きい。地形、魔物、環境の確認ができるし、通貨相場の“報酬感”も体感できる)


(ただ、孤児院っていうのも悪くない。“感謝の品”ってのが不確定だけど、街の人との距離を詰めるならこっちかも)


(配達は手軽だけど……情報の収穫は少なめ。タイムボーナスで多少の金額感覚は掴めるかもしれないけど……)


セリナの選択は――


「……薬草採取、にします。東の丘のほうへ」


受付の女性がにこりと笑って頷く。


「はい、かしこまりました。“ヒリ草”は薄紫色で、先端が三つに割れてます。

採取袋と鑑定札はこちらに入っていますので、忘れずにお持ちくださいね」


手渡されたのは、小ぶりな革袋と封蝋付きの鑑定証。

薬草の質と種類を判別するための“ギルド認定アイテム”だった。


「ヒリ草の市場価格は、一束でだいたい銅片一枚が基本です。ですが、鮮度が良ければ加算もされますよ」


(ふぅん……なるほど。基準価格は一束=1Cってとこか。

ってことは、銅片8枚の報酬は“最低ライン”ってことね)


「……行ってきます」


そう言って、セリナは静かにギルドをあとにした。



ついに初依頼に出発!

薬草採取という地味な依頼にも、しっかり情報を拾っていくセリナの慎重さが光ります。

世界の仕組みを読み解く鍵は、こういう何気ない仕事に潜んでいるかも?


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