肥料作り
まだまだ描けます
この村は畜産もやっている。
羊や牛、豚それに家屋の庭先にはニワトリがいるところもあるようだ。
キーヴの父に仕事がないか掛け合ってみたら、動物に関わる仕事ができるということなので朝から手伝いにきた。
「ウチはペットを飼っていなかったから、動物の世話をするのって少し憧れてたんだよなぁ」
そんなことを考えながら指定された場所に行くと
「クッサ!」
「おぉ、来たかハルタ」
「おやじさん、動物と関わる仕事のはずじゃ...」
「おうよ!動物に関わってるだろ?まぁ糞だがな!」
アッハッハと笑い始めるおやじさん、まんまと騙されたって訳だな俺は。
「いやぁ、やりたがるやつが少なくてなぁ手伝ってくれて助かるぜ。無理強いはしねぇが、どうする?」
「いえ、やらせてください!」
「そう言うと思ったぜ、じゃ今からお手本してやっからしっかり見とけよ」
そう言いながらおやじさんは牛糞とワラやおがくず?のようなものを麻袋から取り出しスコップで混ぜ混む。
「まぁやり方は単純、うんこに草混ぜるだけだ。麻袋がなくなったら近くの納屋に取り行くから、そんときも手伝ってくれよ」
「わかりました!」
手渡されたスコップを手に牛糞と草を混ぜ混む、その繰り返しだ。
流石に手慣れてきて作業に慣れ始めてきた頃、
「ハルタ、もういいぞ、お~い」
「あっはい、わかりました」
夕方まで休憩もなしで夢中で作業をしていた。
この世界に来てから色々考えることが多かったため、繰り返し単純な作業をすることが良いリフレッシュになったみたいだ。
「いやー今日は助かったよ!また頼んでもいいか?」
「はい!俺に出来ることならなんでも!」
今まで疎外感があったけど少しは村に馴染めてきた気がする。
いつか村の一員だって認めて貰えるように頑張らないとな、流石に厩舎で生活するのは辛いぜ。
「カリンただいまー」
「ん!凄い匂いね...濡れタオル持ってくるからちょっと待ってて」
年下の女の子に鼻をつままれるのはなんとも言えない悲しさがあるな...
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