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3-3-1【知的好奇心】

また「事業仕分け」が始まった。

JAXAや理化学研究所が対象になっているが、利益を上げるか否かで仕分けされては堪らない。


人間がここまで発達してきた原動力は「知的好奇心」だ。

「知的好奇心」がペイなどできるはずがない。


「知的好奇心」は大いなる無駄でしか無いのだ。

「知的好奇心」対して「利益」を求めることは実に危険な事なのである。

まかり間違えば、「人類滅亡」に直結する事態を引き起こしかね無いのだ。


例えば「人工細胞」の研究だが、恐ろしいウイルスや病原菌を創りだしかねない。


実際に「20種のアミノ酸の海」にD-RNAなどを入れてタンパク質を創りださせることに成功している。

このタンパク質が集まって代謝を始めれば「生物」である。


この時、全く未知のウイルスができてしまうことも可能性もある。

そうなれば、手の施しようが無いままに人類滅亡である。


人間はどうして「知識」だけでは満足できないのだろうか。

銃を渡すと大概の人は、何か生きているものを撃ちたくなるそうだ。

時々、矢が刺さった猫や鳥がニュースになるのが証拠である。


原爆も「E=mc^2」という「質量はエネルギーである」という知識を悪用したものだ。

原子力発電は原爆を穏やかにしたものに過ぎない。

爆発ではなく、徐々に燃やしているだけの違いなのである。


生命工学も遺伝子の構造を解析したから、どうしても操作したくなる。

しかし、自然界では起きないことを人為的に起こしていいものなのだろうか?

命が大切なら、なぜ人間の命だけが大切なのか?


人の都合で毎日何万匹もの生物が殺されている。

人の都合で「屠殺」とか「処分」とかオブラートに包んだ言葉で正当化された行為だ。


人間だけが「自己保存本能」を抑えることをしない。

このまま行けば、「個」が「種」を滅ぼす結果になるのは目に見えているのだ。


「個」の暴走の最たるものは「がん細胞」である。

「がん細胞」は最後は宿主を殺してしまい、自分も死ぬ。

「がん細胞」に共存と言うことはないのである。


私は、人間が「がん細胞」でないことを祈るばかりである。


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