2-10-2【炒飯】
オムレツとは全く関係ないが、玉子の使い方にコツがあるので書いてみる。
普通、炒飯は最後の方に玉子を入れるが、うまくまとまらないし、ご飯が美味くパラパラにならない。
こんな時、最初から「玉子ごはん」を作ってしまって、それを炒めれば「あーら不思議」ご飯は一粒づづパラパラだし、味がうまく絡んで実に美味しいのだ。
はじめにベーコンを炒めてベーコンから油を出して、それから肉なりハムなりを適当に炒める。
そこに「玉子ご飯」を入れるのである。
この時、鍋を煽るのだが、うまく煽れなければ、フライ返しで切るように混ぜればいい。
ベーコンから塩味が出ているし、後は胡椒の加減を見ればオーケーだ。
ネギは入れないと味がしまらないから、絶対に入れるべきだ。
基本の炒飯がうまくできるようになったら、カレー粉を出来上がりに入れるなり(初めから入れると苦くなるので注意)、納豆を入れるなりバリエーションを楽しむことができる。
ただ、基本の炒飯ができないのに、変化に走るのはいずれ失敗するからやめた方がいい。
これを「守破離」と言う。
まず、基本を守り、そのいわれを知る。
次に、工夫を凝らして基本を破る。
最後に、基本を昇華してさらなる高みに離れる。
あくまで、基本の根本を知らなければ、基本を超えることなどできないのである。