【センサー】
省エネで家はセンサーだらけである。
防犯用に十数年前から、外に「センサーライト」を付けていたが、家の中も人が居るときだけ点くように玄関や脱衣場に「人感センサー」をつけたのだ。
外にあるものは「ハロゲン球」なので、かなり明るく、家の近くに来るとパッと点くので、この辺りで泥棒の話は聞かない。
家では十数年前からだが、ここ数年近くの家でもセンサーライトを付ける家が出て来て、車が通ると家から家へサーチライトのリレーである。
だが、脱衣場のセンサーが時々変なのだ。
このライトは、人を感じると点くし、点いている時間は5分だけである。
だが、人が動いていれば、5分を超えて連続で点いているので、不便なことはない。
この間のんびり風呂に入っていたら、突然脱衣場の電気が消えた。
『ああ、5分経ったから消えたんだな。省エネである』と悦に入っていた。
しかし、目を離して数秒後に磨硝子の風呂場のドアを見ると、また点いているのだ。
『あれっ!?誰も入って入って来ないのに何で点いたんだろう?』
それから気を付けて見るようにしているが、時々、誰もいないのに点く時があるようだ。
誤動作と言えばそれまでだが、今のセンサーがそんなにお粗末な訳がない。
今までセンサーが付いていないから気づかなかっただけで、本当は何かが居るのかも知れない。
センサーを付けると、思いがけない発見があるものである。
この間は、愛犬用の監視カメラを見ていたら、蛍より大きな光がフワフワと飛んで来て愛犬の口に入って消えたのだ。
妻も、一緒に見ていたのだが、二人とも口を開けて顔を見合わせるだけだった。
しばらくして『人魂!?』と妻が言ったが、『う~~ん…』と言うのが精一杯だったのである。
また、時々パソコンがハードディスクかフロッピーを見に行く音が「ガッ、ガッ」とがする時がある。
大抵、消し忘れて数時間経った時だから、パソコンがスリープ状態になる準備だと思っていた。
しかし、この間、省エネ設定を見るために「画面のプロパティ」を開いてみたら、電源が入っている時の設定は、全て切る設定は「なし」になっていた。
長く放っておくと自動的に周辺機器を見に行くのだろうか?
どっちにしても余り気持ちのいいものではない。
気がつかないだけで、注意深く観察すると、本当は色々なことが周りで起きているのである。
センサーを付けると、刺激的な生活ができる。