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4-8-2【テント】2

テントは布一枚で外界と遮られている。

特に「シングルウォール」と呼ばれる透湿防水素材のシートが挟まれているものは、本当に布一枚だ。


日本は雨が多いから、外国製のテントは高いだけで日本の気候に合わない。

大陸はあまり雨が降らないし、降っても土砂降りが少ないから、雨対策は不十分なのだ。


日本は夏の夕立などの土砂降りでは、テントの布を通って雨が進入しテント中が水浸しになってしまう。

また、雨が降ると料理をテント内でやらなくてはならないが、すぐ酸欠になり、不完全燃焼で「一酸化炭素」が発生するのだ。


実際、新婚さんがテント内で一酸化中毒で二人とも死んでしまう事故があった。

この場合は、ガスランタンが原因らしいが、テント内では「火気厳禁」なのである。


だから、「透湿防水素材」は高価なだけで、実際の野営には役に立たない。


普通の素材なら、防水フィルムが入っていない分軽いから、その分フライ(外張り)を持っていくべきなのだ。

このテントとフライの組み合わせたテントを「ダブルウォール」と言って、大抵フライとセットで販売している。


フライとは、いわばテントの上に張る「ひさし」であり、これが日本のように雨の多い地域では最適なのである。


まず、「シングルウォール」の半額以下であるし、フライを加えても重さはほとんど変わらない。


「シングルテント」が防水だからと言って、濡れた靴やザックをテント内に入れるのは苦痛であるが、「ダブルウォール」ならフライの下に濡れた靴が置けるし、テント内部が湿っぽくなくて快適だ。

しかも、フライの下で料理ができるから、絶対に一酸化炭素中毒にはならない。


「シングルウォール」でもフライはオプションで売っているが、それでは防水の意味が無いし、重くなるだけである。

それに大きな声では言えないが、この透湿防水シートは劣化してしまい、酷いときは一年でダメになる。


テントは安い「シングルウォール」に限るのである。

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