1-5-7【多次元宇宙】
前にも書いたが、この世の4つの力である「電磁力」「弱い力」「強い力」「重力」を統一するためには10次元の時空(9次元の空間+1次元時間)が必要だ。
しかし、現実には3次元の空間しか無い。
残りの6次元空間はどこに行ったかというと、プランクの長さ(10^-33cm)に閉じ込められているのだ。
これは、ビッグバンの瞬間には、この6次元空間は開放されていたはずであり、「超ひも」ができた時に閉じこめられたとされている。
とすれば、ブラックホールの高密度の状況では、また、これらの6次元空間が開放されて、他の次元とつながっているはずである。
「超ひも理論」では、ブラックホールを介してパラレルワールドと繋がっているが、ブラックホールからは物質が出てくることはあり得ないから、交流は出来ない。
また、6次元の空間が閉じ込められたと言うのが無理があると考えられるが、実は我々は9次元空間に浮かぶ3次元の膜に住んでいて、「超ひも」の紐の一端がこの膜にひっついているので、安定していると言う考えもある。
これなら、9次元空間でも3次元の膜に拘束されているから、他の次元とは非干渉となり、矛盾は無い。
ただ、重量だけは「輪の超ひも」なので、膜に付くことが無く、他の次元に行き来ができるから重力が他の力に比べて極端に弱いのである。
そう考えれば「ダークエネルギー」は1次元から高次元の重力の累世では無いだろうか。
重力の影響が小さいので、近傍の多次元宇宙のΣを取れば、ある値に収束し、それが現在の「ダークエネルギー」なのだと思う。
つまり、多次元空間の重力エネルギーは、どの次元でも同じなのではないだろうか。
いずれにしても、「ダークマター」「ダークエネルギー」は重力由来のものと考えれば説明がつきそうである。