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番外【文明】

人間は「記録」ですることによって、「知識」を積み重ねることができるようになった。

実はこれこそが「文明」の原動力なのである。


他の生物は「記録」ができない。

折角、「真理」や「原理」「発明」をしても、次の世代に引き継ぐ手段がないのだ。

だから、また零からやり直して同じ経験を積まなければならない。


ところが、人間は「記録」ができるから、そこから先に進むことができる。

「文明」とは「文字」が無ければ成立しないのである。


人間は「記録」の方法も進歩させて、今は「テラ」の容量を誇っている。

個人の一生など「ギガ」レベルで書き尽くすことが出来るだろうから、大した進歩である。


が、人間はその代償として「脆弱性」を抱えなければならなくなったのだ。

電気が無ければ、現代のシステムは完全に麻痺してしまう。

昨夜のJRの事故にしても、たった一本のケーブルが接触しただけで、二時間半もJRが麻痺した。


もし、大地震で電気が停まれば移動も暖房も食事も、生活全般を自力でやらねばならないのだ。

それに、トイレは水洗化が進んでいるから、断水すれば使えない。

庭に穴を掘って埋めるしかないし、庭が無い人は簡易トイレが設置されるまで待つか、使い捨てトイレを準備するしか無いのだ。


文明都市はライフラインが無ければ何もできない。

その点、妻の実家は山奥だからほとんど「自給自足」だ。

しかし、薪で風呂を沸かしたり、竈でご飯を炊くと、もの凄い「安堵感」に浸ることができるのである。


人間的にとって「文明的」な生活が、本当に人間的な事なのか疑問を抱いている。





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