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1-15-2【社会正義】

アメリカで「医療保険制度改革法案」が、わずか7票差で可決された。


アメリカと言う国は先進国で唯一「国民皆保険制度」が無い。

つまり自己責任の最たる国だからだ。


崖にガードレールを設置せずに、『自分の命は自分で守ろう』と書いた標識で間に合わせる山形県と同じである。


高い民間の「医療保険」に入っている富裕層は、この改革案に大反対だ。

自分の命を自分で守っているのに、さらに公的医療保険の税金が黙っていても掛かってしまうのだ。

いわゆる二重払いである。


ところが、移民などの15%に及ぶ貧困層は病気になっても医者にかかれない。

貧困層は黙って死ぬしかないのである。

共和党の時代はこれで仕方が無かった。

共和党は徹底した「自己責任」だからなのである。


ただ、「医療が“金”で区別されていいのか」という問題が今まで指摘されてきた。

『人の命には貧富の区別がない』と言うのが前提になっているからである。


しかし、実際は「医は算術」なのだ。

日本のように「医は仁術」の社会なら、医者不足の地域では患者のために残業に継ぐ残業で自分の命さえ削って患者に奉仕している。

しかし、アメリカなら時間がくれば、さっさと診療を止めるだろう。

さらに開業医なら先に医療費を見積もって、医療費が払えそうもなければ門前払いである。


それもこれも、アメリカの常識は『自己責任』だからである。

「力」こそが「社会正義」であり、「力」がなければ脱落しても仕方ないことなのだ。

アメリカは真の実力主義社会なのである。


民主主義における真理は「世間」なのだ。

世間こそが「正義」であり「力」なのである。


だから、世間をうまく操らなければ「正義」は実現されないが、社会主義は「愚民」を指導する「指導部」が正義なのである。

北朝鮮では「金正日」が正義であり太陽なのだ。

だから、父に当たる「金日成」も「金正日」も“日”が入っている。

典型的な『我は太陽の子』という権威付けである。


金正日の命令でデノミを行っても、結果がうまく行かなければ、見せしめに「銃殺」されてしまう社会が「一党独裁」の社会主義国家なのである。


今、日本も国政が一握りの人間で決められている。

マニフェストに無いことも、総理の一言で議論せずに法制化されて行くのだ。

「二酸化炭素排出量を25%削減する」ことは、産業界にも国民にも一切相談が無く国際会議で総理が一方的に宣言してしまった。


北朝鮮のように完全な「トップダウン」である。

その政策が間違っているか正しいかと言う問題ではない。

その手法が「民主主義」でないと言うことなのである。


今の日本は、総理の思いつきでズルズルとそうなってしまっている。

いつの間にか日本は「社会主義国家」になってしまったのだ。



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