番外【異動】
今朝、異動内示を本人に言い渡していた。
自己評価が適切でない人間は、皆一様に「えっ!?」と言った顔をする。
多分、『俺が何でこんな所に行くんだよ!』と思っているのだろう。
しかし、この手の人間は、大体が自信過剰で人間関係がうまく行っていない。
人間には「能力」と「やる気」で4パターンに分けられる。
会社にとって良い順番に並べると、
1. 能力があって、やる気がある
2. 能力はあるが、やる気はない
3. 能力がないし、やる気もない
4. 能力がないが、やる気はある
という順番になるのだ。
3と4が逆のように思えるが、上から点数を付ければ、
2点、1点、0点、-1点となり、「能力が無いのに、やる気を出される」と言わば『逆噴射』状態になって後始末が大変なのである。
だったら、昼寝でもしてもらっている方が、なんぼ楽かわからない。
自信過剰な人間は、自己評価ができていないからなのだが、「やる気になれば、誰にも負けない。ただ、機会が与えられていないだけだ」と正当化している時点で完全な勘違いである。
仕事は100%こなして当たり前、それ以上の実績が伴って初めて評価される。
だから、力を出し惜しみしないで、実力を見せつけることだ。
ただ、遠巻きに吠えていたのでは「負け犬の遠吠え」でしかない。
一般的にこの手の人間は、「他人が悪い」と他人を攻撃する傾向がある。
自分の非を認めないのだから成長しようがないし、いるだけで組織がギクシャクしてきてしまう。
もし本当に実力があっても、このような人間は組織から排除される。
一人が100の力を持っていても、組織として50の力しか出せなければ意味がないし、逆に全員が60の力しか持ってなくても、協力し合うことで組織として80や100の力が出せるからだ。
排他的な実力者よりも、協力し合える平凡な人間を組織は選ぶ。
排他的な実力者は、プロジェクトや研究にしか使いようがないのである。