1-15-1【笛吹きケトル】
一般には「ピーピーケトル」とか「ピーピー薬缶」とか言う。
笛吹きケトルにも種類があるようで、パイプオルガンののように「和音」で知らせるものもあるが高価である。
初めは物珍しさも手伝って、普通の「ピーピー」鳴るものを買ったが、実にうるさい。
しかし、「ピーピー」甲高くて不快で無ければ、すぐに止めたい気持ちにならないからこれはこれで意味があるのだ。
高価な「和音」で知らせるケトルでは、もしかすると聴き入ってしまうかも知れないから、そうなると逆効果である。
しかし、心地よい音がするなら、生活に潤いが出そうでちょっと買いたくなる。
しかも、二種類の和音を選べるのだ。
「ドミソ」か「レファラ」なのだろうか、とにかく「不協和音」ではないことは確かだ。
音と言えば、終了を知らせる電子音が同じようなので、どれが鳴っているのか判らない時がある。
レンジも「ピー」だし、トースターも「ピー」だ。
最近買った湯沸かしポットも「ピー」なので、朝食を作っている時には迷ってしまう。
で、最近の電気製品は必要性から音色を変えられるようになっている。
湯沸かしポットはメロディで知らせるようにできるのだが、なにせ曲目が「夢路より遙かに」一つなので選ぶ気にならない。
ちょっと、製造元のセンスを疑ってしまう。
まあ、それよりも何よりも、再沸騰の時の音の方がうるさいので、そっちを何とかして欲しいものだ。
保温温度を高く指定すると、のべつ幕なしに再沸騰するから、エコのためにも普通の魔法瓶としてしか使っていない。
熱いお茶を飲みたい時には、「手動」で再沸騰させるのである。
これでも、馬鹿にならないほど電気代が浮く。
どうせ昼間は誰もいないのだから、一日中「再沸騰」が働くのは無駄というものである。