1-13-2【ジーンズ】
昔は「Gパン」と言っっていたが、いつの頃からか「ジーンズ」と言わないと田舎者に見られるようになってしまった。
で、昔は新しいシーンズがゴワゴワしていて穿き辛く、何回も柔軟剤を入れて洗ったものだが、今は既に「ユーズド加工」してあって柔らかい。
昔は直接穿こうものなら「又擦れ」ができて実に痛かった。
まっさらなジーンズは他の衣服に色が移ってしまったこともあり、買ったらすぐに大量の漂白剤でブリーチして柔軟剤で仕上げるのが常識だったのだ。
ジーンズは一平方ヤードの重さで分けられている。
普通のジーンズは14オンスぐらいであるが、ファッションで着る薄いものは10オンスなんて言うのもある。
普段穿く分には丈夫でいいのだが、ジーンズは雨に濡れると最悪で水を吸って重くて歩き辛くなる。
だから、山ではジーンズはご法度である。
ハイキング程度なら大丈夫かも知れないが、ジーンズは雨に濡れると足が挙げられなくなるのだ。
だから、岩を攀じ登ることもできないし、足がもつれて転落と言うこともある。
それに風に吹かれると寒い。
体温を奪われてしまい、低体温症になってしまう。
山で使う衣類は、吸水する傍から乾かす機能が要求されるのである。
これなら、汗をかいても身体に纏わり付かずに動きが楽であるばかりでなく、体温を奪われず実に暖かい。
綿は普段使う分にはいいが、速乾性がなく低体温症の原因となるので山では厳禁なのである。