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1-10-3【人間/動物】

人類は、六百万年程前に雌が毎月排卵できるように身体が変化するとともに、排卵の時期が判らないようになった。

一般の動物のように「繁殖期さかり」が無くなったわけだ。


このおかげで、一匹の力の強いボスがハーレムをつくり雌を独占されることなく、一夫一婦制のもと平和裏に繁殖ができるようになったのだ。

だから、力の強い遺伝子だけが残らず、頭のいい遺伝子も残されるようになって人類の進化にプラスになったかも知れない。

(偏見かも知れないが、体育会系は、大抵、単細胞のような気が…)


多分、避妊する必要も方法も無いから、女性は適齢期に達すると常に妊娠していたと考えられるのだ。


そうなると身重で食糧を採取することなど、女性には不可能である。

そこで、人類繁栄の戦略として、男は食糧採取、女は子育てに専念するようになり、ここまでの繁栄を得たのだ。


「二足歩行」は、この時から両手で抱えて食糧を多量に運搬する必要から生まれたとされている。

そのお蔭で、手はいろんな道具を作り出し、工夫を重ねることで脳が著しい発達を遂げたのだ。


現代になり、いろんな発明で、女性は家事や子育ての重労働から解放され、社会進出が可能になった。

こうなると、もうただの「動物」ではない。


女性の社会進出が著しいが、その反面、「出生率」が低下しているのも当然の帰結なのである。

まさに「人間」にしか為せないことなのである。


一方、仕事が少ない地域で生まれた宗教は、女は養われるべきものという考えが根底にあり、宗教上働くことのできない女性は、結婚する以外に生きていく手段がないのである。

こうして金銭的に余裕のある男性は、複数の女性を妻にする義務が生じたのである。

これが、一夫多妻の発祥であり、単なるスケベ心から生まれたものではない。


我々の常識では人権侵害とか女性差別に思えるが、機械化されていない生活していた我々の社会でも、女性は重労働である「家事」「子育て」を担当する重要な存在だったことを忘れてはならない。


つまり、機械化、省力化が女性から「子育て」の権利を奪ったと言っても過言ではないのである。

経済的豊かさを求める余り、何か子供にとって大切なものを犠牲にしている気がしてならない。

また、今「専業主婦」が増えているのは、ただ単に経済不況が原因で仕事がないだけではないと思われる。


そのうち、「究極の男女同権」とか言って、卵細胞に全く他人のDNAを移植し人工胎盤に着床させて子供を誕生させる時代が来るだろう。

こうなれば、男同士(XY×XY)だろうと女同士(XX×XX)だろうと子供をつくることができる。

女同士はY染色体がないので女の子しか生まれないが…

しかし、このような事が人類の英知なのかは、はなはだ疑問である。

同様に治療と称する「遺伝子治療」にも、疑問を感じざるを得ないのだ。


自然の摂理に反する行為は、自然崩壊に他ならず、人類滅亡の切っ掛けになってしまうからである。


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