1-10-1【セロトニン】
セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンを抑制する神経伝達物質である。
つまり、興奮時のドーパミンや不快時のノルアドレナリンの双方を抑えるのだから、心の安定を司っていると言える。
このセロトニンが不足すると「自殺」や「うつ」や「パニック障害」になり易いと言われており、どうも現代人はセロトニンが弱まっているようだ。
その原因の一つとして、夜更かしによる朝寝坊があるらしい。
セロトニンは、朝日を浴びて起床し、運動するとたくさん造られるから、夜明けとともに散歩するといい。
また、脳の栄養は「糖分(ブドウ糖)」しかないので、消化のいいバナナなどを食べて散歩をすると理想的である。
今の子供たちは、塾通いや遅くまで勉強して、朝ギリギリまで寝ている子が多い。
これでは、セロトニンが造られないから、すぐ切れて暴れたり、うつで自殺や引き籠りになる子が多いのもうなずける。
こういう子どもたちは、一度山に登り、頂上で「御来光」を拝むべきである。
だんだん真っ暗な地平線が赤く色づいて来て、バラ色に輝く夜明けを見れば、うつなど吹き飛んでしまうだろうこと請け合いである。
でも、そんなことまでしなくても「早寝早起き」を実行すれば、うつの治りも早いというものだ。
実際、うつの治療薬にはセロトニンの合成を促進する薬もあるが、薬に頼るよりは自分の力で造った方がいいに決まっている。
薬は無理やり効果を出すが、本来セロトニンを造る身体の機能が退化してしまい、薬に依存しなければいられない身体になってしまうのだ。
人間は時々原始に帰って、自分自身を取り戻す必要があるのである。