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1-9-3【毒草】
山で写真を撮って名前を確認すると、ほとんどの花が注意書きに「毒草」と書いてある。
観光地でも、ちょっと奥まった日陰の斜面に咲いている「トリカブト」などは猛毒で、食べれば直ぐ死んでしまう。
身近にある花でも、多かれ少なかれ「毒」を持っている。
特に「キンポウゲ科」はほとんどが猛毒だ。
物の本に拠れば、植物は移動して逃げられないので、虫に好き勝手に食べられないように毒成分で防御するらしい。
極普通に売っている花にも猛毒なものがあり、水仙、福寿草、スズランなども猛毒だから気を付けなければならない。
実際にドイツで喉の乾いた子どもが、水仙の入っていた花瓶の水を飲んで死んだ事例がある。
まあ、山の近くの「道の駅」に、観賞用としてトリカブトが堂々と売られているから、「トリカブト殺人事件」のような事が起きてしまうのだ。
配偶者が山に行きだしたら、口に入れるものには要注意である。