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1-9-2【泉質】
前回、『温泉からあがった時は、しばらくそのままにして温泉成分を吸収させた方がいい』と書いたが、効果の無い温泉もあるので詳しく書いて見た。
「温泉法」では18種の泉質が決められているが、皮膚から吸収するのは「二酸化炭素」と「硫化水素」ぐらいなものなので、その他の「単純泉」などは、湯上りに乾くまで待っても意味はない。
あくまで、「茹で卵」の匂いのする温泉なら成分が浸透するまで待った方がいいという話。
調べてみると、一番多いのが「塩化物泉」と「単純泉」で3600程ある源泉の中で、共に950ぐらいで、この二つだけで半分以上になる。
温泉らしさを感じる「硫黄泉」は3番目の520程だった。
どうも、あの茹で卵の匂いが強烈で、温泉といえば「硫黄泉」と擦り込まれてしまったらしい。
「炭酸泉」にいたっては60程度と本当に珍しいものだ。
良く泉質を確かめないと湯冷めして風邪を引いてしまうので要注意である。